05 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 07

The seaside of Shonan

変わりゆく風景の「今」を残したい

多事多難!厳冬の北海道一人旅 目次 

vol.序(12/22)  0日目    自宅→成田空港

vol.1(12/23)  1日目前編  成田空港→佐原
vol.2(12/23)  1日目後編  佐原→鹿島神宮→成田空港→新千歳空港→旭川

vol.3(12/24)  2日目その1 旭川→深川→増毛→深川
vol.4(12/24)  2日目その2 深川→旭川→名寄
vol.5(12/24)  2日目その3 名寄→抜海
vol.6(12/24)  2日目その4 抜海→稚内

vol.7(12/25)  3日目前編  稚内→名寄→旭川
vol.8(12/25)  3日目後編  旭川→上川→北見

vol.9(12/26)  4日目前編  北見→網走→知床斜里
vol.10(12/26) 4日目後編  知床斜里→釧路→帯広 

vol.11(12/27) 5日目前編  帯広→新得→新夕張
vol.12(12/27) 5日目中編  新夕張→夕張
vol.13(12/27) 5日目後編  新夕張→追分→南千歳→苫小牧

vol.14(12/28) 6日目前編  苫小牧→静内
vol.15(12/28) 6日目中編  静内→様似
vol.16(12/28) 6日目後編  様似→新冠→苫小牧→室蘭→東室蘭

vol.17(12/29) 7日目前編  東室蘭→長万部→函館→木古内 
vol.18(12/29) 7日目後編  木古内→青森→上野→自宅

主な乗車路線:鹿島線、留萌本線、宗谷本線、石北本線、釧網本線、根室本線、石勝線、夕張支線、日高本線ほか
主な使用切符:北海道&東日本パス
スポンサーサイト
2013/01/25 Fri. 23:59 | trackback: 0 | comment: 2edit

多事多難!厳冬の北海道一人旅 vol.18(最終回!) 

12/29(金) 7日目<後編>

旅行記最終回です。
木古内11:59(+遅れ5分)→蟹田12:51 特急白鳥28号
1249.jpg
青函トンネルを抜け、約1週間ぶりに本州に戻ってきました。

1252_20130115200304.jpg
特例区間の終点・蟹田に到着。ここで普通列車に乗り換えますが、次の列車は1時間後…。

1253.jpg
ひとまず空腹を満たすため、駅のすぐ近くにあったお店で昼食を頂くことにしました。

__ (33)
注文したのはこちらの「鶏ロコモコ丼」(写真はIphoneにて)。「ロコモコ丼」というか「焼き鳥丼」なのですが、何よりありがたいのはその値段で、ご飯を大盛りにしてもらったにもかかわらず450円。旅の最終日でかなりの金欠だったので、これは助かりました。焼き鳥専門店ということで、もちろん味も良かったですよ。

店内には地元の常連客の男性が3人ほどいらっしゃったのですが、店主のおじさん共々皆さんとても気さくな方で、会話に混ぜてもらいながら楽しいランチタイムを過ごすことができました。というより、旅先で「気さくじゃない方」に出会ったことがありません。

1254_20130115200303.jpg
「ごちそうさまでしたー」と言って店を出ると、炭火の匂いにつられてきたのか、どこからともなく一匹の黒ネコが出現。いきなり私の前でゴロゴロし始めたので、しばらく相手をしてあげました(笑)

1256_20130115200303.jpg
その後、食後の散歩がてら海の方へ。

1259_20130115200352.jpg
それから少し町をうろつき、駅へと戻りました。

蟹田14:01→青森14:40
1261_20130115200352.jpg
蟹田からは701系の普通列車に乗って青森へ向かいます。

1264.jpg
そして青森に到着(画像はたまたま隣のホームに並んでいた「あすなろ」と「つがる」)。
この後「あけぼの」で都心に戻るのですが、まだ列車の発車までは3時間半ほどあります。では、何故そんなに急いで青森にやってきたのかというと…。

1282_20130125170456.jpg
臨時に格下げられた「日本海」を見るためでした。案の定相当数のギャラリーが集まり、警備員が配置されるほどの騒ぎだったのですが、何とか撮れたので一安心。その時撮ったスナップはまた機会を改めてご紹介します。

1393_20130115200351.jpg
その後、やることが無くなってしまったので駅近くにある「まちなかおんせん」で入浴。やはり、夜行列車に乗る前にはさっぱりしておきたいですからね。

1397_20130115200514.jpg
温泉から戻ってきたのは17時過ぎ。しばらく改札外の待合室で過ごし…

1398_20130115200950.jpg
17時半ごろホームに移りました。
青函連絡船時代から変わらぬ旅情たっぷりの青森駅のホーム。稚内駅にもこういう雰囲気があればいいのに…と思わずにはいられません(苦笑)

1400_20130115200514.jpg
そして18時少し前、今旅を締めくくる「あけぼの」が入線。

1407.jpg
これを降りる頃にはもう首都圏。いよいよ旅も大団円です。

青森18:22→上野6:58(+遅れ25分) 寝台特急あけぼの
1405_20130115200627.jpg
今回「あけぼの」はソロの上段を確保しました。実は1か月前の10時に並んで「ゴロンとシート」を狙ったのですが、あえなくハズレ。もちろん乗る分には「ソロ」の方が良いものの、やはり6300円の差は大きいです…。

1418_20130115200627.jpg
その後列車はゆっくりと青森駅を離れ、上野への長い旅が始まりました。
本当ならばここで駅弁を、というところだったのですが、残金がもう殆どなかったのでコンビニ飯で我慢…(泣)

1423.jpg
食後、部屋の電気を消して車窓を眺めます。
一面の雪原に月明かりが加わり、意外と外の様子が見えました。

1425_20130115200627.jpg
しばらくそうやって車窓を眺めていましたが、早くも眠気がピークに達したので、21:21、秋田に着いたのを見届けて床に就きました。
この後また一騒動起こるなんて、つゆ知らずに…。

****************
それは夜中、トイレに行くために目覚めた時のこと。

寝ぼけ眼でトイレから帰ってきた私は、部屋の暗証番号を入れ、扉を開けようと戸を押しました。でも、ドアが開かない!鍵は確かに解除されたはずだし、自分の部屋に間違いない。これはおかしい。鍵が壊れたか…?
でも、すぐにその原因が思い当りました。おそらく、内側で荷物がつかえて開かなくなってしまっているのです。
ソロ上段というのは構造上、ベッドが折り畳み式になっていて、ドア(内開き)を開けるときはベッドをたたまないといけません。そして荷物を置く場所がないため、基本的に寝ている間は階段部分に置くしかありません。よって、私もトイレに行く際、一旦ベッドを畳み、荷物を階段からどかして部屋を後にしました。この時、しっかり荷物をベッドの上に移動しておけばよかったのですが、半分寝ぼけていた私は荷物を階段のところに置いたまま部屋を出てしまったのです。そして列車が揺れた拍子に荷物がドアの方に倒れ、結果「つっかえ棒」のようになってドアの開閉を妨げてしまっている、というわけです。
しかし、原因が分かった所でドアは開きません。というか、そういう原因なら物理的にドアを開けるのはもはや不可能。「ソロ」はほぼ完全な密閉空間ですから、ドアが開かないとなると残る手段は…。

ひとまず藁にもすがる思いで車掌室へ。車掌さんに事情を説明すると、「もうすぐ駅に止まるので、その業務が終わったら部屋に伺いますね」と言われたので、部屋の前で車掌さんが来るのを5分ほど待っていました。

やがて車掌さんが到着。そして開口一番
「これねぇ、一番まずいパターンなんですよ。最悪レスキュー隊呼んで部屋壊さないといけないから。」

これを聞いた時、もう全身から血の気が引いていきました。え、部屋を壊す?それってものすごい賠償請求とかされるんじゃ…?

「まあとりあえずやるだけのことはやってみましょう」
車掌さんはそう言うと工具を持ってきて、おもむろにドアの下部にある換気孔のネジを外し始めました。

1426.jpg
ちなみに換気孔、というのはこの部分です。大体15×20cmくらいのサイズでしょうか。

車掌さんがネジを外している間もずーっと隣で作業を見守っていたわけですが、その騒ぎ(?)に気づいた隣室の女性が部屋から顔を出して「どうしたんですか?」と尋ねてきたときには、もう恥ずかしくて恥ずかしくて…。「実は、部屋に入れなくなってしまって…」と答えるときの惨めさと言ったら…。

作業は5分ほどで終わり、いよいよ運命の時。
全てのネジを取り終え、換気孔の蓋を外し、その穴から車掌さんが手を伸ばして荷物を押し込むと…。

「ガシャン」

おお、開いたー!

「これがリュックで良かったよ。スーツケースだったらアウトだったかも」と苦笑いの車掌さん。深夜に本当にお手数をおかけしてしまい、すみませんでした…。そして今後「ソロ」に乗られる予定のある皆様、こんなこともあるのでくれぐれも「荷物」にはご注意を…。

1440_20130115200626.jpg
というわけで「最後の最後」までアクシデントに見舞われましたが、無事上野に到着。人身事故の影響で25分ほど延着でした。
この後は家に戻るだけなので今回の旅行記はここで終わりにするとして、あとは「エピローグ」で旅を総括します。

****************
<エピローグ>

1452_20130115200708.jpg
振り返ってみると、言うほど「多事多難」じゃない気もするのですが(苦笑)、基本的に大きなトラブルなくここまで旅をしてきた私にとって、これだけ様々なアクシデントに見舞われた旅というのは今回初めてで、相対的にはつくづく「多事多難」な旅であったと感じています。でも、「多事多難」だったからと言って旅が「失敗だった」とか、「つまらなかった」かと言うと勿論そんなことはなくて、むしろ、これだけアクシデントがあったからこそ忘れられない旅になったと思いますし、そう捉えておくのが建設的でしょう。それに、アクシデントがなければもっと良い旅になった、という保証はどこにもありませんしね。

何はともあれ、こうして「冬の北海道」の旅が終わったわけですが、やはり冬の北海道は厳しくも美しい、そして美しくも厳しい土地でした。その美しさと厳しさは表裏一体みたいなもので、切り離すことはできないのだと思いますが、今回はつくづくその両面を痛感した旅でした。そして、豪雪・酷寒地帯で生活する方々の苦労を分かった気がする…とは口が裂けても言えませんが、少なくとも、その「ほんの一端」くらいは理解できたのではないかと思っています。

また、今回の旅でJR北海道は室蘭本線の岩見沢~追分40.2kmを残すだけとなり、乗車率は98.4%になりました。あと一回行けば北海道の全ての路線を乗り潰すことができそうですが、鉄道完乗の次は天北線や深名線の代替バスにも乗っておきたい、と早速次なる野望を抱いています(笑) 代替バスもルートが変わったり、廃止になったりと厳しい状況が続いているみたいなので、出来るだけ早めに行ければいいのですが…。

最後になりましたが、この旅行記を見て、一人でも多くの方が「冬の北海道に行ってみたい」と感じてくださったなら、これ以上嬉しいことはありません。
長い長い旅行記となってしまいましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。

自宅→成田空港(vol.序)/成田空港→佐原(vol.1)→鹿島線→成田空港→新千歳空港→旭川(vol.2)/旭川→留萌本線(vol.3)→深川→名寄(vol.4)→宗谷本線(vol.5)→抜海→稚内(vol.6)/稚内→旭川(vol.7)→上川→北見(vol.8)/北見→網走→知床斜里(vol.9)→釧路→帯広(vol.10)/帯広→新夕張(vol.11)→夕張(vol.12)→追分→苫小牧(vol.13)/苫小牧→静内(vol.14)→様似→新冠→苫小牧→室蘭/室蘭→函館→木古内→青森→上野→自宅(vol.18)

(終わり)
2013/01/22 Tue. 22:10 | trackback: 0 | comment: 0edit

多事多難!厳冬の北海道一人旅 vol.17 

12/29(金) 7日目<前編>
東室蘭で迎えた旅7日目。いよいよ今日が旅最終日です。
1194_20130115195739.jpg
お決まりの気温チェック(笑)ですが、本日は-8.6℃。北海道にしてはまあまあの冷え込みでしょうか。

1195.jpg
今日の起点となるのは東室蘭駅。
室蘭駅に比べると大分立派ですが、片や支線の終端駅、片や幹線の主要駅。扱いに差が生まれるのも無理からぬことでしょう。
今や町の中心もこの東室蘭周辺に移りつつあるようです。

東室蘭5:50→長万部7:33
1201.jpg
最初のランナーは室蘭本線の長万部行き。
車両は3両ですが、例によって終点まで行くのは前の一両のみで、後ろは洞爺止まり。年の瀬の始発列車ということで、さすがに車内はガラガラでした。

1205_20130115195738.jpg
途中の洞爺にて切り離し作業のため少し停車。2008年にサミットが行われたことにちなみ、駅前には参加各国の国旗が掲げられていました。

1204_20130115195738.jpg
駅のすぐ前は内浦湾。一方、駅名の洞爺湖までは5km以上あり、徒歩だと厳しい距離です。

1213_20130115195738.jpg
洞爺を出ると、やがて車窓には海が。

1217_20130115195839.jpg
その後一旦内陸に入りますが、ここも水墨画のような素晴らしい景色。

1219.jpg
そしてトンネルを抜けた先にあるのが…

1224_20130115195839.jpg
弩級の秘境駅・小幌駅です。
初めて通った時は「何だこの駅!?」という感じでしたが(笑、二度目となる今回もそのインパクトは変わらず。降りたらさぞかし達成感を得られるのだろう…と思うものの、なかなか降りる勇気の出ない駅です。

1226.jpg
その後、内浦湾に昇る朝日を眺めつつ列車に揺られ…

1227_20130115195838.jpg
長万部に到着。長万部と言えばやはり「かにめし」ですが、今回は金欠のため断念…。

長万部8:06→函館10:06
1230.jpg
さて、ここからは一気に函館に向かいます。
乗車するのは「快速アイリス」。一日あたり片道一本のみの設定で、かつての急行(→快速)「せたな」の名残という速達列車です。ダイヤも「せたな」時代のものをほぼ踏襲していて、長万部→函館がジャスト2時間。とはいえこの区間、特急なら70分~80分しかかからないので、「快速」と言えどのんびりなことには変わりありません。

1236_20130115200005.jpg
内浦湾に沿って走る風光明美な車窓ですが、天候は今一つ…。

1238_20130115200005.jpg
雪を抱いた勇壮な駒ケ岳も、頂上部分は雲の中…。

1239_20130115200004.jpg
そして函館。帰省ラッシュなのか何なのか分かりませんが、駅はかなり混雑していました。

1240_20130115200004.jpg
この頃には空もすっかり晴れ渡り、太陽の温もりが感じられるようになっていました。ここまで来ると、数日前旭川で感じたような”刺すような寒さ”はもうありません。

1241.jpg
函館での滞在は僅か20分。土産探しもそこそこに、次の列車に乗り込みます。

函館10:27→木古内11:31
1243.jpg
北海道の旅ももうすぐ終わり…。今となっては抜海で感じたあの痛烈な寒さも、襟裳岬の強烈な風も、北見の吹雪も全てが恋しく思えます。こんな鈍色の車窓だから、余計感傷的になってしまうのか…。

1244.jpg
そんなセンチメンタルを引きずったまま、「北の大地の始発駅」木古内に到着。「始発駅」ということは「終着駅」でもあるわけで、私にとっては実質ここが今回の旅の終着駅のようなもの。もちろんそれはあくまで感覚的なもので、旅はもう少し続きますけれど。

1245.jpg
着々と新幹線建設が進む木古内駅。昨年7月に訪れた時より、確実に工事に進捗が見られました。

木古内11:59→蟹田12:51 特急白鳥28号
1247_20130115200117.jpg
さて、いよいよ北海道にも暇乞いする時。青函トンネルを抜ける特急「白鳥」に乗り込み、本州の地に戻りましょう。

(続く)
自宅→成田空港(vol.序)/成田空港→佐原(vol.1)→鹿島線→成田空港→新千歳空港→旭川(vol.2)/旭川→留萌本線(vol.3)→深川→名寄(vol.4)→宗谷本線(vol.5)→抜海→稚内(vol.6)/稚内→旭川(vol.7)→上川→北見(vol.8)/北見→網走→知床斜里(vol.9)→釧路→帯広(vol.10)/帯広→新夕張(vol.11)→夕張(vol.12)→追分→苫小牧(vol.13)/苫小牧→静内(vol.14)→様似→新冠→苫小牧→室蘭/室蘭→函館→木古内(vol.17)
2013/01/21 Mon. 19:30 | trackback: 0 | comment: 0edit

多事多難!厳冬の北海道一人旅 vol.16 

12/28(木) 6日目<後編>
えりも岬13:32→様似駅14:25(JRバス)
1168_20130115193435.jpg
風吹きすさぶ襟裳岬で1時間を過ごし、またバスで来た道を戻ります。
岬周辺は御覧の景色。家すら殆どない、辺境の感が漂う風景が広がっています。

様似14:34→新冠16:15
1169_20130115193435.jpg
様似駅からは日高線で苫小牧方面へ引き返します。
相変わらずボックスを楽々占有できるほどの閑散さでしたが、旅行中と思しきグループが乗っていたため、車内はそこそこ賑やかでした。

1171_20130115193435.jpg
晴れていれば、車内から「海に沈む夕陽」が見れたわけなのですが、生憎太陽は雲の中…。

1177.jpg
そのまま苫小牧へ引き返すのももったいなかったので、静内の隣・新冠(にいかっぷ)で途中下車。

1176.jpg
降りた理由は…温泉。Iphoneで調べたところどうやらこの近辺に温泉施設があるらしく、しかも駅から電話を入れると無料送迎してくれる、というのです。これは寄らない手はありません(笑 (ちなみに画像は温泉施設ではなく駅舎です)
駅到着後、早速電話をして迎えに来ていただき…

1179_20130115193434.jpg
やってきたのがこちらの新冠温泉「レ・コードの湯」。ホテルやレストランも付いた立派な施設です。
車ならば駅から5分ほど。

1180.jpg
近年、レコードによる町興しを進めているという新冠。この「レ・コードの湯」館内も照明がレコードの形になっていたり、壁に音符が貼ってあったり、とレコードに因んだ装飾が見られます。
なぜ「レコード」なのかはよく分かりませんが、他にも町内には「レ・コード博物館」などがあるそうです。

肝心のお風呂は清潔で広く、露天風呂もあり、暮れなずむ新冠の町を見下ろしながらの入浴は最高でした。

1181_20130115193529.jpg
その後、館内のレストランで夕飯。北海道で食べる最後の夕飯ということで少し贅沢して、新冠産の豚肉を使ったロースカツ(1680円)を注文しました。
やはり、旅先では地元産の食材を食べるのが一番。美味しかったです。

1182.jpg
帰りもまた車で送っていただき、駅に戻ってきたのは列車到着の10分前。
列車が来るまで、暖房の効いた清潔な待合室で待機し…。

新冠18:35→苫小牧20:05
1183_20130115193529.jpg
やってきた列車で苫小牧へと戻ります。

1184_20130115193529.jpg
さすがに一日の疲れがたたって車内では熟睡…。気付けば終点の苫小牧に着いていました。

苫小牧20:15→東室蘭20:47 特急スーパー北斗22号
1185.jpg
ここからは特急で少し”ワープ”。正直かなり残金が厳しい状態だったのですが、何しろ普通列車が21:30まで無いのでやむを得ず…。
それにしても、ディーゼル特急の力強い走りと振り子の傾きは病みつきになりますね(笑

1186.jpg
こうして、東室蘭に到着。

東室蘭21:01→室蘭21:13
1188.jpg
ここから本日最後の移動。東室蘭から室蘭までの7kmを結ぶ室蘭本線の支線に乗車します。

1190_20130115193702.jpg
真っ暗なので車窓は良く分からなかったのですが、地図を見る限り工場地帯と住宅街という感じなのでしょうか。いずれにしてもたった7km、あっという間に室蘭に到着です。
そして本当ならここでJR北海道完乗!となるはずだったのですが、初日の誤算で乗り残しが出てしまったため、今旅中での完乗は困難になりました…(泣

1193_20130115193702.jpg
まぁそれはともかく今日の旅はここ、室蘭で終了。
この後近くのホテルに投宿し、旅6日目を終えたのでした。


…となれば良かったのですが、そうはいかないのが今回の旅。
すっかり室蘭にホテルをとったつもりでいたのですが、何とこの日予約していたホテルの最寄りはここではなく、東室蘭だったのです。
しかし既にIphoneの充電も切れていて(この日は尋常じゃなく電池の食い方が早かった)、地図も見れないしホテルの電話番号も分からない…。そんな状況だったので全くそのミスに気づかず、結局30分ほど無駄に室蘭の町を彷徨う羽目になりました。結局2回コンビニで道を尋ね、ミスに気づいてから東室蘭に引き返そうとするも既に終電後で列車は無し…。しかも財布の中には明日の食費程度しか残っていない(予想外に特急代やバス代が嵩んでしまったため)という状況で、まさに絶体絶命の大ピンチでした。

結局この後”なけなしの金”を使ってタクシーを拾い、何とかホテルには辿りつくことはできました。せめてもの救いだったのは、ギリギリ22時前だったので割増料金にはならなかったこと。それでも2500円程度かかってしまったものの、とにかく無事ホテルに着けただけでも良かったと思うしかありません。東室蘭と室蘭の距離がそれほど離れていなかったのも不幸中の幸いでした。
とはいえ、今回のミスは明らかに防げたもの。事前にホテルの所在地を確認しておかなかったり、ホテルの電話番号すら控えていなかった私の自業自得です。こうした自身の不手際を深く反省するとともに、iphoneに全てを頼ることの危険性を改めて感じた騒動でした…。

(続く)
自宅→成田空港(vol.序)/成田空港→佐原(vol.1)→鹿島線→成田空港→新千歳空港→旭川(vol.2)/旭川→留萌本線(vol.3)→深川→名寄(vol.4)→宗谷本線(vol.5)→抜海→稚内(vol.6)/稚内→旭川(vol.7)→上川→北見(vol.8)/北見→網走→知床斜里(vol.9)→釧路→帯広(vol.10)/帯広→新夕張(vol.11)→夕張(vol.12)→追分→苫小牧(vol.13)/苫小牧→静内(vol.14)→様似→新冠→苫小牧→室蘭(vol.16)
2013/01/19 Sat. 23:26 | trackback: 0 | comment: 0edit

多事多難!厳冬の北海道一人旅 vol.15 

12/28(木) 6日目<中編>
静内9:55→様似11:19
静内で2時間以上の待ち時間を経て、再び日高線の旅を再開。終点・様似を目指します。

1069_20130115190620.jpg
東静内を出ると列車は海から離れ、少し内陸へ。そして、その車窓には日高線名物の馬が目立つようになってきました。寒いからでしょうか、服(?)を着ている馬もいますね。

1089_20130117200638.jpg
これは…もしかして雪食べてる?
しかも2匹して同じ格好で(笑

1077_20130115190620.jpg
暖かい季節ならもっと馬もたくさんいるのでしょうね。

1081_20130115190619.jpg
辺り一面に広がる牧草地(雪原)、その向こうに望むは日高山脈。
とても日本とは思えない景色が続きます。

1085_20130115190619.jpg
最後部から。

1092.jpg
そんなのんびりとした牧草地帯の中、ひと際長閑なのがこの絵笛駅。

1091_20130115190619.jpg
今は一面雪に覆われてしまっていますが、これが緑色になる時期にも訪れてみたいものです。

1100.jpg
やがて、浦河を過ぎた辺りから再び海に接近。浦河と東町で乗客も殆ど降りてしまい、車内は閑散となりました。

1102.jpg
この辺りは「昆布干し」が見れることでも有名ですが、さすがに今の時期、その面影は見られません。右に写っている物干し竿のようなものに昆布を干すのでしょうか?
昆布干しは夏の風物詩。7月~9月頃にこの辺りを訪れると、きっとその光景が見れるはずです。

1109.jpg
馬と海。おそらく日本でもここでしか見ることのできないオンリーワンな車窓。

1112_20130115190827.jpg
そんな車窓に癒されているうちに終点の様似に到着。

1113.jpg
日高線はここで行き止まりですが、計画では広尾経由で帯広までを結ぶことになっていました。
でも今や線路の先には住宅が鎮座していて、この先に線路が伸びる可能性は断たれてしまっています。
「たられば」を言いだしたらキリがないですが、札沼線にしても、日高線にしても、こうした計画がすべて遂行されていたとしたら、一体どんな運命を辿っていたのだろう…なんてつい考えてしまいます。

1114_20130115190826.jpg
様似駅舎。簡易委託駅になっていて、窓口ではジェイ・アール北海道バスの方が切符の販売やバスの案内をしています。

1116.jpg
こちらは駅前を通る国道336号線。えりも町にもつながる幹線道路ということで、沿線は思ったより活気があるように感じました。太平洋側ということもあって、さすがに雪は少ないですね。

様似駅11:35→えりも岬12:29(JRバス)
1117_20130115190937.jpg
さて。ここからはバスに乗って「襟裳岬」を目指します。
当初襟裳岬に寄るつもりはなく、そのまま日高線でとんぼ返りする予定だったのですが、天気が良さそうだったので前日に計画を変更したのでした。
ちなみにバス運賃は片道1300円ですが、1800円の往復券が販売されているので、予めこれを購入しておくと800円もおトクになります。

1118_20130115190936.jpg
数人の乗客を乗せたバスは国道336号線を一路東へ。
車窓にはずっと海が寄り添います。

1121_20130115190936.jpg
様似駅からおよそ一時間、ついに襟裳岬に到着。
聞き及んではいましたが、それにしても風が半端ない…。

1122_20130115190936.jpg
辺りに広がるのは荒涼とした景色。圧倒的な最果て感。人を寄せ付けない自然の厳しさを目の当たりにできます。
ただ、明治時代まではこの辺りにも人が住んでいたと言うから驚き。

1126_20130115190936.jpg
景色は凄いのですが、前述の通りとにかく風が”ヤバい”。
どれくらい”ヤバい”かと言うと、まず真っすぐ歩けない、目を開けられない、そして息が苦しい。息苦しさを感じた時は「もうこれは生きて帰れないんじゃないか」と思ってしまいました(ホントに)。

1155_20130115191057.jpg
それでも、何とかかんとかここまでやってきました。来たぞー襟裳岬!

1157.jpg
写真だけを見ると本当に綺麗で、穏やかなように見えるのですが…実際はもう景色を楽しむ余裕などありませんでした。。

1153_20130115191057.jpg
何しろ、襟裳岬は「風極地」。風ここに極まる、という日本で最も風が強い場所です。
1年のうち290日(8割)が風速10m/s以上。年間の平均風速はおよそ8m/s。でも、この時は並の台風くらいの風が吹き荒れていたので、20m/sくらいあったのではないかと思います。

1158_20130115191056.jpg
風は強かったのですが、思いのほか寒さはなく(と言っても0℃前後だったと思いますが…)、だからこそ周囲の散策も可能でした。
この風に氷点下の寒さが加わったら、本気で命が危なかったかも…。

1163.jpg
できればあの先まで行ってみたかったですが…さすがに断念。

1131_20130115191213.jpg
その後も少し周辺を散策。場所によって結構風の吹き方も違うので、ずっと強風にさらされていたというわけではありません。

1150_20130115191213.jpg
奥に見えるのは日高山脈。
景色は良いし、人はいないし…本当に風さえ気にならなければ、いつまでも居たい素晴らしい場所でした。

(続く)
自宅→成田空港(vol.序)/成田空港→佐原(vol.1)→鹿島線→成田空港→新千歳空港→旭川(vol.2)/旭川→留萌本線(vol.3)→深川→名寄(vol.4)→宗谷本線(vol.5)→抜海→稚内(vol.6)/稚内→旭川(vol.7)→上川→北見(vol.8)/北見→網走→知床斜里(vol.9)→釧路→帯広(vol.10)/帯広→新夕張(vol.11)→夕張(vol.12)→追分→苫小牧(vol.13)/苫小牧→静内(vol.14)→様似(vol.15)
2013/01/17 Thu. 21:20 | trackback: 0 | comment: 0edit

多事多難!厳冬の北海道一人旅 vol.14 

12/28(木) 6日目<前編>
苫小牧で迎えた旅6日目。今日は苫小牧~様似142.5kmを結ぶ日高本線の旅。

苫小牧5:47→静内7:33
978_20130113000008.jpg
本日最初のランナーは日高線の始発列車。静内止まりの列車ですが、ひとまずこれで終点を目指します。
ただ、静内で何をするかはノープラン…。

981_20130113000008.jpg
さすがに始発列車ということで乗客は少なく、私を入れて3人のみ。
所々工場の明かりが見えるだけの暗闇の中、列車は淡々と走っていきます。

982_20130113000008.jpg
6:16に到着した鵡川にて列車交換のため少し停車。鵡川駅は2006年に誕生した「むかわ町」に所在し、日高線の主要駅の一つです。
空は徐々に夜から朝へと装いを変え始め、周りの景色も鮮明になってきました。

991_20130113000007.jpg
鵡川を出ると、車窓には次第に海が。
画像からもその様子がお分かり頂けるかと思いますが、ある一線を境に「湯気」(気嵐)の立っているところとそうでない所がくっきり分かれていて、なかなか不思議な光景でした。場所によって海面の温度が違うのでしょうか?

997_20130113000100.jpg
赤みを帯び始めた東の空。

996_20130113000007.jpg
この早暁の車窓を見たかったというのも、始発列車に乗った一つの理由。

999_20130113000059.jpg
苫小牧からほぼ一時間、6:45に日高門別着。ここでも交換のため7分停まります。
立派な駅舎があり、2010年まではキオスクが入っていたそうですが、今は完全無人駅。

1007_20130113000059.jpg
日高門別を出てしばらくしたところで、車窓にキタキツネを発見!北海道では当たり前のように見られるキタキツネですが、初めて見た私は一人で大興奮でした…(笑
でもそんなキタキツネ、個体によっては”エキノコックス”という寄生虫を持っているそうなので、見かけても触るのはご法度です。

1012_20130113000058.jpg
やがて東の空には太陽の気配が感じられるようになってきましたが、雲に遮られて中々顔を出してくれません…。

1018_20130113000151.jpg

1029_20130113000151.jpg
その後最後部へ。厚賀から先は本当に海スレスレを走っていきます。
これだけ近いと、天候によっては線路や車両が波をかぶることもあるのでしょうね…。

1030_20130113000150.jpg
時期が時期ならば降りてみたかった大狩部駅。

1032.jpg
海を目の前に佇む、いわゆる”秘境駅”です。

1039_20130113000150.jpg
その後、太陽が雲の合間から一瞬顔を出し…

1056_20130113000229.jpg
ほどなく静内に到着。

1043_20130113000150.jpg
日高線沿線では最も大きな駅で、駅舎も立派。新ひだか町の中心的存在です。

1044_20130113000315.jpg
ここで当分時間があるので、まずは町を歩いてみましょう。

1046_20130113000314.jpg
こちらは駅前通りの商店街。さすがにまだお店は開いていませんでしたが、街並みとしては結構賑わっているような感じでした。さすが人口2万5千人を抱える新ひだか町の中心地です。

1047_20130114215326.jpg
これはどう解釈すればいいのか。というか、まず何のお店なんでしょう?

1054_20130113000314.jpg
一通り街を歩いたら、今度は線路を渡って海の方へ。
といっても景色は微妙ですし、近くにいた犬にここぞとばかりに吠えられたので、すぐ駅へ引き返しました…。

1050_20130113000314.jpg
40分ほどの散策を終え、駅に戻ってきました。
ここで朝食。すっかり冷え切った体に温かい蕎麦が沁み渡ります…。
(画像は「かしわそば」。イマイチ美味しそうに撮れてなくてすみません…)

1051.jpg
その後売店へ。そこでビックリ、「松井引退?!」…ということで、思わずスポーツ新聞を衝動買い。
まさか旅先でこんな報道を目にするなんてなぁ…としみじみしながら、記事に目を通しました。

1052_20130113000313.jpg
それから1時間ほど、駅舎内の広々とした待合室で静かな時間を過ごし…。

1058.jpg
ようやく列車の時間になりました。次に目指すは終点の様似です。

(続く)
自宅→成田空港(vol.序)/成田空港→佐原(vol.1)→鹿島線→成田空港→新千歳空港→旭川(vol.2)/旭川→留萌本線(vol.3)→深川→名寄(vol.4)→宗谷本線(vol.5)→抜海→稚内(vol.6)/稚内→旭川(vol.7)→上川→北見(vol.8)/北見→網走→知床斜里(vol.9)→釧路→帯広(vol.10)/帯広→新夕張(vol.11)→夕張(vol.12)→追分→苫小牧(vol.13)/苫小牧→静内(vol.14)
2013/01/16 Wed. 20:50 | trackback: 0 | comment: 0edit

多事多難!厳冬の北海道一人旅 vol.13 

12/27(水) 5日目<後編>

913_20130112202136.jpg
小一時間夕張の町を歩き、駅に戻ってきました。

夕張13:27→追分14:23(+遅れ5分)
916_20130112202136.jpg
次に乗る列車は石勝線直通の追分行き。これに終点まで乗車します。
新夕張までは高校生が数人乗っていましたが、その後は貸し切りに…。乗る分には快適なのですが、運転手さんの心境を推し量るとどこかやるせない気持ちにもなります…。

919_20130112202136.jpg
新夕張からは山間区間。外ではまた細かい雪が舞い始めていました。

923_20130112202136.jpg
途中の滝ノ上で交換待ち。例によって対向列車が遅れていたため、計10分ほど停車。

927.jpg
滝ノ上~川端で全面凍結した夕張川を渡ります。

929_20130112202135.jpg
車窓に広がる景色は一幅の絵のよう。

931_20130112202240.jpg
やがて周囲には一面の農地が広がるようになり、東追分に到着。
周辺に人家はごくわずかで、その利用者の少なさから一部列車が通過してしまう駅です。

938_20130112202240.jpg
夏ならば牧歌的な景色が広がる区間ですが、今の時期はただただ一面の大雪原。どこを撮っても同じような写真にしかなりません…。

941.jpg
滝ノ上で生じた5分の遅れを引きずったまま、終点の追分に到着。結局、新夕張以降は貸し切りの状態が続き、ホームに降り立ったのも私一人だけ。

942_20130112202240.jpg
がらんとしたホームが寂しげ。今でこそこんな様子ですが、かつては機関庫も置かれた交通の要衝でした。

952_20130112202239.jpg
外に出て駅舎を撮影。駅員配置駅で、中には広い、でも殺風景な待合室があります。また、駅舎左側には追分工務所が入っていますが、そこも元は運転区か何かとして使われていたスペースなのだと思います。

945.jpg
駅前の情景。かつて鉄道の町として栄えた追分町ですが、06年に早来町と合併し、現在は安平町の一部。駅前には住宅街が広がっています。
写真を見るといかにも寒そうですが、風もなかったのであまり寒さは感じませんでした。

946_20130112202350.jpg
次の列車までは2時間以上。途方に暮れてしまうほどの待ち時間ですが、まずは「ぬくもり温泉」という施設で入浴することにしました。駅の至近で、旅の寄り道におススメです。
「温泉」と謳っていますが実際には天然温泉ではなく、「9種類の天然鉱石(活性石)で活性化されたミネラルウォーター」を使っているのだとか。まぁ温泉だろうと無かろうと、気持ち良かったのでそれで良し(笑

949_20130112202350.jpg
風呂で体を温めた後、湯冷めしない程度にまた町を散策。こちらは岩見沢の方から伸びてきている国道234号線。通り沿いにはお店がぽつぽつありました。

957_20130112202350.jpg
線路に架かる歩道橋からの眺め。かつての機関区も現在は広大な空き地に姿を変え、今はこの広い敷地に往時を追憶するのみです。この後、歩道橋を渡って反対側も少し散策。

962_20130114200436.jpg
その歩道橋にはこんな絵柄が描かれていて、「鉄道の町」らしいなぁと感じました。
モデルは「クリスタルエクスプレス」でしょうか?実車は4両ですが、なぜか3両しか描かれていません。

963.jpg
あと何故か駅前に床屋が多く、駅周辺だけで3軒も発見してしまいました。そんなに需要あるの?と、ついつい余計な心配を…。

追分16:47→南千歳17:03
965_20130112202349.jpg
今晩の目的地は苫小牧。なので追分15:59発苫小牧行き(室蘭本線)に乗っても良かったのですが、未乗区間の南千歳→苫小牧を乗りつぶすために、わざわざ南千歳経由で遠回り。
車両はまたもキハ40の単行で、相変わらず車内はガラガラでした。

南千歳17:05→苫小牧17:28
970_20130112202349.jpg
南千歳で慌ただしく乗り換え、最後は735系で苫小牧へ。さすがにこの区間は座れないほど混んでいて、これまでのローカルな旅とのギャップに戸惑いました(苦笑)

971_20130112202450.jpg
ともあれ、無事苫小牧に到着。今日は大きなトラブルなく一日の行程を消化することができました。
旅も残すところあと二日。明日が実質の最終日です。

(続く)
自宅→成田空港(vol.序)/成田空港→佐原(vol.1)→鹿島線→成田空港→新千歳空港→旭川(vol.2)/旭川→留萌本線(vol.3)→深川→名寄(vol.4)→宗谷本線(vol.5)→抜海→稚内(vol.6)/稚内→旭川(vol.7)→上川→北見(vol.8)/北見→網走→知床斜里(vol.9)→釧路→帯広(vol.10)/帯広→新夕張(vol.11)→夕張(vol.12)→追分→苫小牧(vol.13)
2013/01/14 Mon. 23:00 | trackback: 0 | comment: 0edit

多事多難!厳冬の北海道一人旅 vol.12 

12/27(水) 5日目<中編>
帯広から新夕張にやってきました。
854_20130112201223.jpg
かつては「紅葉山」という駅名だった新夕張駅。駅前にはかつて使われていた駅名標(レプリカ?)が置かれていました。改称されたのは今から30年以上前の1981年ですが、今もこの辺りの地名は「紅葉山」のまま。

856_20130112201223.jpg
駅前の様子。やはり「夕張」という色眼鏡で見てしまうからでしょうか、寂しげな駅前風景です。

857_20130112201223.jpg
駅前の国道274号線。通り沿いにはガソリンスタンドや郵便局、コンビニなど最低限の施設はあるものの、車通りも少なめで、やはり活気は感じられません。国道274号(札幌⇔標茶を結ぶ東西の大動脈)と石勝線(札幌と釧路方面を繋ぐ路線)が通っているにもかかわらずこれでは…。

859_20130112201222.jpg
少し歩いて夕張川までやってきました。ここも全面凍結しています。

863_20130112201345.jpg
その後も少し町を歩き、神社を発見。しかし階段が雪で埋もれてしまっていて、境内に入ることはできず…。

861_20130113150116.jpg
そんな紅葉山の町で(相対的に)最も活気があったのが、こちらの道の駅「メロード」。2011年にできたばかりの施設です。一応JA夕張市直営なので、メロンなんかは安く買えるのかもしれませんが、基本的には普通のスーパーマーケットです。

862_20130113150116.jpg
折角なので何か買おう…ということで、私が手にしたのはこちらの「たんどら」(180円)。炭鉱の町・夕張にちなみ、黒い皮が特徴的などら焼きです。
中身は何種類かありましたが、迷うことなく「夕張メロン」を購入。なかなか美味しかったと思います。

__
こうして一通り町を歩き、11時を過ぎたのを見計らって早目の昼食にします。
駅前で唯一営業している「栗下食堂」さんで、夕張名物だという「カレーそば」を注文。アツアツのカレーに阻まれてなかなか箸が進みませんでしたが、美味しく頂きました。(写真はiphoneにて)

新夕張11:56→夕張12:22
866_20130112201545.jpg
さて、ようやく列車の時間になりました。ここからは夕張に向かう支線に乗ります。
車内は数人…という状況で発車するかに見えましたが、発車直前に乗り継ぎ客がなだれ込んできたため、各ボックスに1人程度という乗車率になりました。

868.jpg
新夕張の隣、沼ノ沢駅。駅舎にはレストランが入居しているそうです。

871_20130112201544.jpg
車窓に続く夕張の家並み。どの駅の周辺にも万遍なく家が連なっている感じで、夕張という町が結構分散していることがわかります。

876_20130112201543.jpg
夕張までは30分に満たないショートトリップ。終点は間もなく。

878_20130112201543.jpg
こうして夕張に到着。晴れて石勝線も完乗です。

880_20130112201721.jpg
駅舎。色々なサイトで見てはいましたが、実際に目にするとものすごい違和感があります。
その違和感の正体は背後にあるスキーリゾートホテルなわけですが、ホテル自体は結構にぎわっているようで、この時も列車を下りてそのままホテルに向かう人が散見されました。

882_20130112201720.jpg
折り返しまで少し時間があるので、また町を歩いてみます。

883_20130112201720.jpg
それにしても、ここの積雪もなかなかのものでした。

885_20130112201720.jpg
何しろスキー場があるくらいなので、他の地域に比べてもかなり雪が降るのでしょうね。

886_20130112201720.jpg
しかし、そのスキー場の賑わいとは対照的に、町には人影も無く侘しい印象。炭鉱閉山と財政破綻によって類を見ない急激な過疎化が進み、町はすっかり元気を失ってしまいました…。
画像は一躍有名になってしまった夕張市役所。

888_20130112201719.jpg
こちらは財政破綻のあおりを受け、廃止となった夕張市図書館。この向かいには、同じく閉館した美術館があったはずなのですが、既に取り壊されてしまったようでした。

890_20130112201848.jpg
川に架かる橋から。

891_20130112201848.jpg
橋を渡ると、次第にこんな看板が目につくようになってきました。
かつて沢山の映画館があったということから、映画の町を自称する夕張。そのため、レトロな映画の看板があちこちに掲げられているのです。
ちなみに、こちらの映画は1963年にフランスで公開されたというもの。

895_20130112201848.jpg
このあたりが夕張市の中心なのでしょうか。この一帯だけ綺麗に整備されていて、銀行や郵便局の他、土産物店などもありました。

897_20130112201847.jpg
それにしても、知ってる映画が一つもない…と思いましたが、辛うじて「東京物語」は知っています。というのも、小津安二郎映画監督は茅ヶ崎に縁があって、この「東京物語」も茅ヶ崎で執筆されたそうなのです。

900_20130112201847.jpg
少し歩くとまた古い街並みに。どのお店もやってるんだかやってないんだか…。

903_20130112202010.jpg
かなり歴史がありそうな肉屋さん。

904_20130112202010.jpg
その向かいにあるのがこちらの「吉野家」さん。
といっても牛丼チェーンではなくて、先程新夕張で食べた「夕張カレーそば」で有名なお店なんだそう。この日は休みでした。

905_20130112202010.jpg
「哀愁」。すみません、この町にぴったりな看板だと思ってしまいました…(^^;

909_20130112202010.jpg
奥に見えるのは小学校でしょうか。既に夕張市の小学校・中学校とも清水沢に一つずつが残るのみとなっているので、画像のこの学校ももう使われていません。wikiを見て本当に驚いたのですが、かつては夕張市内に10の中学校、30近い小学校があったにもかかわらず、今はたった1校ずつしかないのです…。
1970年に7万人近かった人口も、今や1万人ギリギリ。底の見えない過疎化の波に、押し流されてしまっているのが夕張市の現状です。

歩いてみて痛感した、予想以上に厳しい夕張の現状。
財政破綻は市政の失敗の結果、ある意味自業自得とも言えるでしょうが、住民の方々には何の非もありません。炭鉱が衰退するのも言ってしまえば仕方ないこと。そう考えると本当にいたたまれない気持ちになるのですが、私にとっては家族旅行で訪れた思い出の地でもありますし、今はただ新生夕張市に頑張ってもらいたい…そう願うしかありません。帰り際に見かけた元気な女子高生の姿に少しはホッとしたのですが、やはり現実は厳しい…ということを実感する今回の夕張訪問でした。

(続く)
自宅→成田空港(vol.序)/成田空港→佐原(vol.1)→鹿島線→成田空港→新千歳空港→旭川(vol.2)/旭川→留萌本線(vol.3)→深川→名寄(vol.4)→宗谷本線(vol.5)→抜海→稚内(vol.6)/稚内→旭川(vol.7)→上川→北見(vol.8)/北見→網走→知床斜里(vol.9)→釧路→帯広(vol.10)/帯広→新夕張(vol.11)→夕張(vol.12)
2013/01/13 Sun. 21:57 | trackback: 0 | comment: 0edit

多事多難!厳冬の北海道一人旅 vol.11 

12/27(水) 5日目<前編>
802_20130112200642.jpg
帯広で迎えた旅の5日目。前日は天候の乱れから予定を大幅に狂わされてしまいましたが、今朝は快晴。
このまま一日晴れてくれればいいのですが…。(画像はホテルの窓から)

807_20130112200642.jpg
街中を歩いて駅へ。
北海道の他の都市と同じく、この帯広の街も碁盤の目のような街並みになっていて、きっちり計画的に街づくりが行われてきたことよく分かります。19世紀末、アメリカに倣って区画整備が行われたことから、北海道には碁盤の目の街並みが多いのだそうです。

808_20130112214744.jpg
昨夜は氷点下15度近くまで冷え込んでいましたが、今朝は-8℃と、帯広にしては良心的(?)な気温。
北海道に来てから、こうして温度計を探すのが癖になってしまいました(苦笑)

809_20130112200642.jpg
というわけで、駅に到着。ここから今日の旅が始まります。

帯広6:53→新得7:53
814_20130112200641.jpg
本日最初のランナーは滝川行き。3両編成で、1両目が滝川行き、2両目が新得止まり、3両目が回送車両という組成でした。これで、途中の新得へ。

818_20130112200641.jpg
学校も冬休みということで、車内は乗客も疎ら。
帯広を出て間もなく、オレンジ色の朝日が顔を出してきました。

822_20130112200641.jpg

824_20130112200747.jpg
道内有数の酪農、耕作地帯・十勝平野を貫くこの区間。まっすぐに伸びる道、広大な農作地、そしてその合間に整列する防風林、という”ザ・北海道”な景色が広がります。

827_20130112200747.jpg
朝は雲一つない天気だったのですが、新得に近づくにつれて雲が増えてきました。。

828_20130112200746.jpg
そして帯広からジャスト一時間、新得に到着。この列車はこの先根室本線経由で滝川まで走りますが、私はここで下車し、石勝線方面に向かいます。

832_20130112200746.jpg
ここで後ろ2両を解結。

837_20130112200746.jpg
2010年夏以来、2度目の下車となった新得駅。蕎麦で有名なこの町は、十勝の最西部にあり、山に囲まれた北海道の「重心地」。町の人口6500人程度ながら、なんと牛は23000頭以上もいるそうです(笑

836_20130112200746.jpg
少し町中を歩いてみようとも思ったのですが、風が強くなってきて寒さに耐えられず断念…。

841_20130112200900.jpg
やはり山間ということもあるのでしょうか、気温は-12℃近くまで下がっていました。

840_20130112200900.jpg
というわけで、残りの時間は待合室で大人しくしていました。本当なら駅蕎麦も食べたかったのですが、さすがにまだ開店前…。

新得8:29→新夕張9:29(+遅れ15分)
842_20130112200859.jpg
さて、ここからは特急に乗って新夕張を目指します。有名な話ですが、石勝線のこの先区間は特急しか走っていないため、18切符類でも特急に乗車できるのです。しかも1時間も!
無事自由席の窓側に席を得て、いざ特急列車の旅へ出発。

844_20130112200859.jpg
この辺りは深い山々を貫く区間。スノーシェルターを幾度もくぐり、雄大な景色の中を進んでいきます。

848_20130112200859.jpg
この区間は駅間が長いことでも知られています。何しろ、新得から次のトマムまで33.8km、トマム~占冠が21.3km、占冠~新夕張が34.3km。計89.4km(これは東京~根府川の距離とほぼ同じ)の中にたった3駅しかありません。そしてそこを1時間で走っていくわけですから、特急の俊足ぶりがよくわかります。

851.jpg
新得を出た頃はかなり怪しい天候だったのですが、新夕張に近づくにつれてまた青空が出てきました。

852_20130112200945.jpg
途中、対向特急の遅れの影響を受けたため、新夕張には15分の延着。冬の北海道、もはや遅れはデフォルト。とにかく動いてくれれば文句はありません…。

853_20130112200944.jpg
というわけで、新夕張で下車。ここでしばらく時間があるので、また街中に繰り出すことにしましょう。

(続く)
自宅→成田空港(vol.序)/成田空港→佐原(vol.1)→鹿島線→成田空港→新千歳空港→旭川(vol.2)/旭川→留萌本線(vol.3)→深川→名寄(vol.4)→宗谷本線(vol.5)→抜海→稚内(vol.6)/稚内→旭川(vol.7)→上川→北見(vol.8)/北見→網走→知床斜里(vol.9)→釧路→帯広(vol.10)/帯広→新夕張(vol.11)
2013/01/12 Sat. 23:21 | trackback: 0 | comment: 0edit

多事多難!厳冬の北海道一人旅 vol.10 

12/26(火) 4日目<後編>
大雪の影響で列車が動かず、北見から3台のバスを乗り継いで”何とか”知床斜里までやって来ました。
727_20130111174752.jpg
相変わらず荒ぶる北の大地。

で、やはり気になるのは、果たしてこの先列車が動くのかということ。この先が運休になってしまうと、もはやチェックメイト。進退きわまってしまいます。そのような状況の中、恐る恐る窓口で今後の運行予定を尋ねてみると、返ってきたのは次のような答えでした。
「今のところ釧路方面の次の列車(知床斜里15:14発 4735D)は運転する予定でいます。ただこの天気なので、ちょっと直前まで分からない状況です――。」

ちなみにこの4735Dこそ、前回の記事(vol.9)に登場した網走14:27発の列車。駅員さんが「今日は知床斜里始発です。」と仰っていたことから察するに、案の定網走~知床斜里は運休となったようで、結果として網走からバスで知床斜里へ移動したのは大正解でした。

とはいえ、安心するのはまだ早い。この時まだ13時過ぎで、釧路行きは15:14発。2時間も待ち時間がある上、その列車が必ず動くという保証もなく、おまけに外は凄まじい地吹雪。今私ができることといえば、とにかく列車が動くことを願って知床斜里の駅で待ち続けることだけです。今振り返ってみても、おそらくこの2時間がこの旅で一番辛い一時だったと思います。

730_20130109193242.jpg
外では必死の除雪作業が続いています。

そんな苦痛の2時間でしたが、後半は地元のおばあちゃんとの出会いもあって、必ずしも無味乾燥な時を過ごしていたわけではありません。
網走にお住まいだというそのおばあちゃんは「これから網走に帰るんだけど、汽車が動かないと困るわねえ…。来る時はバスを使ったんだけど、汽車の方が安心できるから。」と仰っていました。待っている間、流氷のこと、気候のこと、北海道の住み心地に関することなど色々お話を伺いましたが、一番印象的だったのは「冬場はとにかく室内をガンガンに暖める」という北海道の生活。何でも、大阪から来たお孫さんに「家の中が暑すぎる」と言われるほど部屋を暖めるそうで、北海道ではそれが割と一般的なんだそうです。そんなお話を私は「へぇー」と思って聞いていました。

732_20130109193242.jpg
そしておばあちゃんとの会話に夢中になっていると、ふいにアナウンスが入りました。15時過ぎだったでしょうか。
「お待たせいたしました。15:14発の釧路行きですが、予定通り運行いたしますので、ご利用のお客様は改札口にお越しください…。」
待ちに待ったこの瞬間。やった!ついに釧路まで行ける!
安心感というか、この瞬間は純粋に嬉しかったですね…。
一方で残念ながら、おばあちゃんの乗る予定だった網走行きは運休になってしまいました…。

知床斜里15:14→釧路18:29(+遅れ15分)
734_20130109193242.jpg
殆どの乗客は鉄道利用を諦めたのか、車内はひどく閑散としていました。
知床斜里発車時に3人、その後も終始10人未満という状況。お陰でまったりと列車旅が楽しめました。

750_20130109193241.jpg

747_20130109193241.jpg
大変な一日でしたが、傾いた日差しと、それに照らされた雪の大地が憎いほど美しかったです…。

755_20130109193604.jpg
一直線の防風林が何列にもわたって並ぶ独特の景観。

761_20130109193603.jpg
緑駅で交換待ちのため11分停車。駅名に因んだ(?)緑色の可愛らしい駅舎があります。

762.jpg
駅前。日が暮れ、また一気に寒くなってきました。

775_20130109193725.jpg
その後、列車は峠を越えて川湯温泉駅に到着。足湯を楽しめるように、との配慮からかここで14分停車します。

768_20130109193603.jpg
昭和5年に建てられた立派な駅舎がこの駅のトレードマーク。向かって左側には喫茶店「オーチャードグラス」が入居していて、ビーフシチューが評判とのこと。

779.jpg

773_20130109193726.jpg
随所に木の温もりを感じられる名駅舎です。

766_20130109193603.jpg
優しい明かりがともる駅前風景。メインとなる温泉街はここから4kmほど離れていて、バスでのアクセスになります。
本当だったら昼頃ここにいるはずだったんだよなぁ…。

770_20130109193603.jpg
そしてこちらが川湯温泉名物の「わし湯」…ではなくて「あし湯」。

772.jpg
電気がつかなかった(スイッチが見つからなかった)のでフラッシュを焚いて室内を撮影。この後足を浸してみましたが、冷え切った足先から体までじんわりと温まりとても心地良かったです。蛇足ながら、この足湯は川湯温泉街と泉質が異なるそう。

783_20130111205940.jpg
続いて摩周駅で21分の停車。対向列車が遅れたためさらに25分ほど停まり、計45分の大休止となりました。

784_20130109193725.jpg
ここにも足湯がありますが、こちらは屋外。なので、冬場に入るのはあまり賢いとは言えません。
まぁ、入った私が言うことではありませんけれど…(苦笑)

786.jpg
ホームで一枚。こういう「雪×夜」の雰囲気って好きなので、逐一撮ってしまいます。

791-.jpg
摩周を出た列車は夜の釧路湿原を駆け抜け、15分ほどの遅れで無事釧路駅に到着。

793.jpg
少し乗り継ぎの時間があったので、夕食を摂るため駅舎の隣にある食堂へ。「カキフライ定食」を頂きました。
正直あまり期待していなかったのですが(すみません…)、地元産のカキということでなかなか美味しかったです。

釧路19:33(+遅れ10分)→帯広22:12
796_20130109193958.jpg
さて、ここから本日最後の移動。新得行きの普通列車で宿泊地・帯広を目指します。

797_20130109193958.jpg
途中はひたすら寝たりケータイを弄ったり…という感じで特筆する出来事も無く、ほぼ定刻で帯広に到着。

798_20130109193957.jpg
朝からの一連の出来事を思い返すと、ここまでたどり着けたのが奇跡のようにすら感じられます。しみじみ長い旅路でした。
明日は良い一日になりますように…。

(続く)
自宅→成田空港(vol.序)/成田空港→佐原(vol.1)→鹿島線→成田空港→新千歳空港→旭川(vol.2)/旭川→留萌本線(vol.3)→深川→名寄(vol.4)→宗谷本線(vol.5)→抜海→稚内(vol.6)/稚内→旭川(vol.7)→上川→北見(vol.8)/北見→網走→知床斜里(vol.9)→釧路→帯広(vol.10)
2013/01/11 Fri. 23:55 | trackback: 0 | comment: 0edit