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The seaside of Shonan

変わりゆく風景の「今」を残したい

鉄道という日常風景 

今日は2限だけ。
直前まで行くかどうか迷ったんですが、結局良心が勝って?出席してきました。
授業後、友人とスープカレーの店で昼食、そして本屋に寄ってから帰宅。
散歩でもするつもりで鞄にはカメラを忍ばせていましたが、天気が微妙だったので直帰しました。

本屋では就活関連の本と時刻表を買うつもりだったんですが、ふと目に留まった雑誌も一緒に購入したため、結局5000円以上の出費になってしまいました・・。



002_20111011212831.jpg
その目にとまった雑誌というのがこちら。
依然深い爪痕が残る沿岸部の鉄道の被害状況をまとめたもの(左)と、逆に「東北に行こう」と題して東北の魅力を伝えるもの(右)という対照的な2冊です。

右の雑誌はひとまず置いておいて、今日はじっくりと左の雑誌を眺めていました。

今までテレビや新聞などで幾度となく目にしてきた被災地の状況ですが、この雑誌はタイトルの通り鉄道施設に特化した写真を中心にまとめられています。
被災路線の全駅の写真、現況、震災のドキュメントをはじめ、非常に内容の濃い一冊で、1600円以上の価値があると思います。


ページをめくると、そこには被災直後の凄惨な現場の写真が多く収められています。
全く知らない土地なのに、改めて写真を眺めていると胸が苦しくなりました。

ある意味、鉄道は日常風景の象徴でもある気がします。
今まで映像で見てきた震災被害は何となく’現実離れ’しているというか、あまりにも信じがたいものだったのですが・・鉄道と言う視点から見ると、よりリアルなものとして見れるとでもいうんでしょうか・・。
好きなものだからこそ、より直接的に訴えかけてくるものがありました。


「駅」は町の中心であり、鉄道と町とは切っても切り離せません。
例えて言えば、鉄道は町という「身体」の中を流れる「血液」みたいなものなのかな、と思います。
そんな意味で、鉄道の復活というのが町の再生に与える希望と言うのも計り知れないものがあるでしょう。
地域と密接に関わる地域だからこそ、余計にそうだと思います。
鉄道という血液が流れ始めれば・・自ずと町も息を吹き返すのではないでしょうか。
もちろん、そのためには「身体」である町の復旧も不可欠になってきます。
町を復興させることが鉄道復興の第一歩であると同時に、鉄道の復旧が町の整備への足がかりにもなるはずです。


また被害を受けた沿岸部の鉄道は単線・非電化のローカル線が多く、仮に復興しても採算性の問題が大きくのしかかってくることは間違いありません。
でも、鉄道は採算のためだけに走ってるわけじゃないはずです。
確かに採算も大事ですが、もっと大事なものを運ぶためにある。
それは「人の想い」―というと臭い言い方になってしまいますが・・でも他にいい表現が思いつきません。

それを象徴するのが三陸鉄道。
赤字ローカル線の同線ですが、震災5日後には被害軽微の区間から運転を再開しました。
そして、沿岸のJRが全く復旧のめどが経たない中、2014年度中の全線開通を目指す、といち早く宣言しました。

補助があったとしても、復興の資金は三陸鉄道にとって重すぎる課題です。
でも、理屈じゃない・・お金がないから、赤字だから復旧しない・・と言う問題ではないんでしょう。
ここに、採算性だけでは語れない、地域に根付いた鉄道の底力を感じます。

鉄道復旧が現地の人々に与える希望を想像したとき、一日も早く全線復旧することを願って止みません。


ただ一方・・
実際にはかなり厳しい状況に置かれているということも、この雑誌からは伝わってきます。
特に常磐線の一部は原発20キロ圏内を走るため、この先復旧できるのか全くわかりません。
というか、現実的に考えたら相当難しいでしょうね。。
山田線や大船渡線も、順調に復旧しても5年、あるいは10年先でしょうか。。
ルートの再選定、第三セクター化、あるいは廃止(JRは全線復旧を明言していますが・・)・・様々な可能性を考えたときに、震災前と同じ状態での復旧は極めて困難と言えます。
もちろん、一鉄道ファンとして、そして一日本人として、いつかきっと以前と同じような東北沿岸部の風景が戻ってきてくれるはず・・と思わずにはいられませんけれど。。


まだ時間はかかるけど、間違いなく鉄道は、駅は、町は復興する・・
そして、そこにはまた日常風景として鉄道が走り、町に人々の笑顔が戻る・・
震災から7ヶ月を迎えた今日、そう祈りつつ雑誌の最後のページを閉じました。


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2011/10/11 Tue. 22:02 | trackback: 0 | comment: 0edit

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