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The seaside of Shonan

変わりゆく風景の「今」を残したい

『ローカル線で巡る、東北錦秋紀行』 その7 

3日目<11/5 (土)> 中編


三厩駅8:03→竜飛崎8:35
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三厩駅からはバスで竜飛崎へと向かいます。
何とこのバス、どこまで乗っても100円という超良心的な値段設定!
観光地のバスは総じて高いものだと思っていたので嬉しい反面、何となく申し訳ない気さえしてしまいました。
何しろ乗客は4人だけ…。本当に100円で大丈夫なのだろうか…。
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バスは漁村を抜け、海沿いを走ります。

途中、車が一台やっと通れるような道、そしてその両脇に木造の家がびっしりと並ぶ・・そんな独特の風景が所々にありました。
太宰治もおそらくこの景色を見たんだろうなぁと、そんなことを思いながら眺めていました。
(でも『津軽』を読んだことはありません・・)

こうやって地方の町や村を見ながらいつも考えること…
それは「この場所で人々はどんな生活を送っているんだろう?」ということ。

日々時間に追われ慌しく過ごす都会人にとって、このような静かな漁村に”ある種の魅力”を感じることもあります。
でも、例えば冬の寒さや交通の不便さなどなど…私には想像もつかないような不都合もきっとあるはず。

その土地その土地の生活に思いを馳せ、「もし自分がここに住んだら?」と想像することもまた、私が旅をする中で大切にしていることです。

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さて、バスは終点竜飛崎に到着しました。
バス停の近くには石川さゆりさんの「津軽海峡 冬景色」の歌碑があり、実際にその曲が流れていました。

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そのすぐ脇に有名な「階段国道」があります。
ここはまた後で下りる事にして、まず岬へと歩いていきます。

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バス停から5分ほどで竜飛崎に着きました!

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絶景ですが・・天気は相変わらず。

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辛うじて北海道が望めました。
ここをトンネルが繋いでいると思うと凄いですよね。

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こんなものも見えました。

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周辺は殺伐としているというか、何ともいえない寂寥感が漂っています。
天気のせいもありますが、今まで見てきたどの岬とも違った趣を感じます。

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すぐ近くにある灯台。

その後、駐車場から下へ続く階段を下りてみました。

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しばらく先まで続いているようでしたが、戻ってくるのが大変なので途中で引き返しました。

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先ほどの階段国道に戻って来ました。
重い荷物を背負ったままでしたが、折角なので下りてみる事にします。

国道339号は弘前市内からこの付近までを結ぶ道ですが、その一部が歩行者専用の階段階段になっています。
元々ここにも自動車道路を作る予定だったそうですが、地形の関係から別ルートに移ったそうです。
結果、歩行者用のこの道のみが「国道339号」として残り、全国唯一の階段国道として今に至ります。

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とりあえず下まで降りたら、踵を返してまた上へと戻ります(笑
全部で362段ですが、思った以上に急で、重い荷物のせいもあって結構きつかった・・。

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途中からの眺め。
海と崖の間に家が並んでいます。

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再び上に戻り、道なりに少し歩きます。
その途中でレストランの廃墟を発見。

鉛色の空、人気のない道、聞こえてくる「津軽海峡冬景色」の歌、飛び交うカラス、すっかり茶色くなった草、そしてぽつんと佇む廃墟・・。
あまりにも寂しい情景に、まるで自分が荒野を行く「流浪の旅人」であるかのような錯覚に陥りそうでした。

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その先に、なにやら取ってつけたような「展望台」の看板がありました。
中央左に写ってる建物がその展望台のようです。
「展望台」という言葉に目がない私(笑) 迷わずそちらに行ってみることにしました。

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その展望台からの眺め。
左側の建物は、これから向かう「青函トンネル記念館」。

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中央に見えるのが竜飛岬。

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反対側。
天気が良ければまた違った表情を見せてくれたことでしょう。


展望台のそばには青函トンネル建設の殉職者碑もありました。
地下深くでの作業、それも海底ともなれば、想像もつかない過酷な作業であったことでしょう。
「鉄道で北海道に行けるようになったのはあなた方のおかげです」
そう感謝の念を込め手を合わせ、その場を立ち去りました。


そこから道なりに少し歩くと、先ほど見えた「青函トンネル記念館」があります。
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竜飛ウィンドパークとともに「道の駅みんまや」の一部となっています。
ちなみに11/11から冬期休館となっていて、次のオープンは4月・・。半年近い”冬眠”に入ります。
(ただ、展示ホールのみ臨時開館があるとか。)

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やはりメインはこちら。
ケーブルカーで体験坑道に下り、当時使われた機器などを見学できます。
このときのツアーは私を入れ5人のみでした。

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地上から地下の体験坑道駅まではおよそ8分。高低差は140mほどです。

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体験坑道に着くと、案内係の方が待っていました。
ここから先、この係の方に従って進んでいくことになります。

このトンネルは作業抗として使われていたものだそうです。
敷かれているレールは当時実際に物資の運搬などに使用されていました。

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音声案内を聞きながら、展示されている機器を見学していきます。
運搬用トロッコなど、興味深い機械が並んでいます。

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この先に避難所、そして竜飛海底駅がありますが、こちらからは入れません。
竜飛海底駅、一度は下車してみたいですね。

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15分ほどの体験坑道見学を終え、再び地上へ戻ります。
実際に使われたトンネルや機器を見ることで、作業者たちの苦難と矜持、そして完成時の喜びが手に取るように伝わってきました。同時に、青函トンネルが世界に誇れる技術の集大成であるということも実感できました。

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地上に戻ったら、館内にある食事処で早めの昼食にします。
オススメ品だった「マグロの漬け丼」ですが、やっぱり大間のマグロ?

竜飛崎11:20→三厩駅11:52
昼食を食べ終えるとバスの時間が迫ってきていました。
時間があれば温泉に入りたかったのですが(近くに温泉付きのホテルがあった)…今回は諦めます。

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バス停目指して歩いていくと、先ほど誰もいなかった駐車場にツアーバスが止まってて、周辺は団体客で賑わっていました。
そして何やら皆さん灯台のほうを眺めています。

「どうしたんですか?」と話を聞くと、どうやら灯台のところで人が倒れたらしい、と。
そして直後救急車が灯台のほうに駆け上がっていき、上空にはドクターヘリが旋回するなど物々しい雰囲気です。
バスの運転士さんも心配そうにそれを眺めていましたが、やがて時間になり、バスは竜飛を発車。
私もその方の無事を祈りつつ、晴れない気持ちを空に重ねながら外を眺めていました。

~続く
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2011/11/12 Sat. 19:35 | trackback: 0 | comment: 0edit

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