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The seaside of Shonan

変わりゆく風景の「今」を残したい

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『2011冬 18切符で乗り鉄三昧の旅』 その7 

12/15(木) 3日目<中編>
三江線で三次から石見川本にやってきた。
ここで次の列車まで1時間40分以上待たなければならず、まずは町歩きで時間を潰す。
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私が着いた時間はちょうど無人時間帯だったが、業務委託の有人駅である。
無人時間帯、駅員は周辺の駅の見回りを行う。
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周囲にはまとまった集落があり、郵便局や商店が軒を連ね、三江線の沿線としては随分賑わっている場所である。
宿命的に人通りは少ないが、それでも全くない、というわけではない。

579_20111218233356.jpg
駅前の道を脇に入り、線路をくぐって川沿いの道に出た。
ポツリポツリと雨が落ち、風も強くなってきた。

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天気が良ければなかなかのロケーションだが、冷たい風に身が縮まる。
雨はすぐに止んだが、寒さゆえ、立ち止まってのんびりする余裕もない。

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そのまま川沿いを歩いて行くと踏み切りに差し掛かった。
トンネルの先には、石見川本駅で停泊中のキハ120が見える。

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踏切を越えると、いい雰囲気の家並みが現れた。
細い道だが、比較的車が多い。これは県道31号、「石見銀山街道」という道路のようだ。

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30分ほど歩き、駅前の寿司屋に入って昼食にする。
夫婦で営む小さなお店だったが、そのローカル感が何ともいえない。
静かな店内では地元客が新聞を読み、NHKが淡々とニュースを伝えていた。そして奥では店主が常連客からの電話に応対していた。

肝心の食事は1000円でこの内容。大満足だった。

592_20111218234537.jpg
こうして1時間ほど時間を潰し、駅へと戻ってきた。
先ほど乗ってきた列車がそのまま江津行きになるようで、ずっとアイドリングをしたまま停車中。
しかしドアは締め切られ、まだ乗ることは出来ない。

20分ほど待合室で過ごし、発車の30分ほど前になって列車のドアが開いたので車内へ移る。
車内で発車を待ってると、今度は窓口に明かりが灯った。
駅員が外回りから戻ってきたようで、ここで18切符に下車印を押してもらう。無人時間帯は13時半までだったのだが、その時間ピッタリに駅員が戻ってきたのは驚きだった。

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発車の直前、列車交換が行われる。
三次から江津まで、列車交換はこの一度だけ。
何しろ、三次方面の列車は7時間ほど間隔が空いているのだ。

石見川本13:51→江津14:57 426D
ようやく列車は発車し、三江線の旅・第二章がスタートする。
乗客は三次からの旅行者6人と地元の方1人だけだった。

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鹿賀では一人乗車一人下車、石見川越で2人乗車と、先ほどまでに比べると多少利用者が増えた。
しかし、石見川越の隣・田津では乗り降りゼロ。
家はあるが、相変わらずの秘境感である。

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川は見えなくても長閑な風景が広がる。田津~川戸にて。

やがて、徐々に家が増えてくると川戸駅に着く。
川戸は三江線の中間駅としては最も利用者が多いらしく、このときも2人が乗車、2人が下車した。

ちなみにこの川戸駅を含め、かつては行き違い可能駅だった駅も、現在では片側の線路がはがされて交換不可能となってしまっている。(因原、石見川越、川戸、川平では線路の跡が見られた)
このような極限までのコストカットがなされた結果、石見川本~江津には交換可能駅はなくなってしまった。
つまり、今後本数を増やすということは想定されていないということになる。

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川戸から川平にかけては特に制限箇所が多く、至るところにに30キロ制限票が立つ。
加速し、減速し、また加速し・・の繰り返しだった。
(画像は田津~川戸)

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車窓には変わらぬ江の川の流れがある。

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やがて、元々広かった川幅がさらに広がり、河口が近づいてきたことがわかる。
そしてそれは終点が近づいてきたことも意味する。

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終点の一駅手前、江津本町も旅愁が漂う。
駅の目の前には川が流れ、見える範囲には家もない。

025-.jpg
そして三次を出て既に5時間、ついに三江線の終着駅・江津に到着である。

三江線の旅。
それは期待通り、期待以上の充実感と刺激のある3時間だった。
「川沿いの路線」は他にもいくつもあるが、三江線では全線通して川沿いから離れることなく、3時間あまりその絶景が楽しめる。
そして川幅も広く、豊かな水をたたえる雄大な「中国太郎」の流れは大変印象的だった。
一つ一つの駅にも旅人心をくすぐる魅力があり、瓦葺の家々や長閑に広がる田園風景など、川沿いにはまさに日本の原風景という景色が広がる。
「スローライフ」とは言いえて妙であり、三江線にはピッタリの言葉だと思う。

このように路線としてのロケーションは素晴らしいが、一方の沿線では過疎化・高齢化が進む。
この路線の置かれた状況は、前述のような極限までのコストカットが全てを物語っている。
加えて、これだけ本数が少なくては使う側としても不便極まりなく、結局はさらなる列車離れを助長するだけにも思える。
こんな状況ではあるが、むしろこんな状況だからこそ、「マリンビュー」や「みすず潮騒」のような列車でも走らせ、この路線の持つ魅力をもっと観光資源として活用していって欲しいと願うのはわがままだろうか。
私も最近までこの路線に見向きもしなかったし、魅力を周知すればまだまだ潜在的な需要はあるはずだ。地元利用が根付かないなら、いっそ開き直って観光に特化してみるのも一つの手だろう。
さもなければ・・・この日の乗車状況を鑑みても、残念ながら廃止はかなり現実味を帯びてきていると言える。
この路線が元気なうちに、是非もう一度訪れたいと思う。次は晴れた夏の日に・・。

~続く
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2011/12/23 Fri. 21:01 | trackback: 0 | comment: 0edit

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