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The seaside of Shonan

変わりゆく風景の「今」を残したい

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北海道周遊鉄道旅 その14 

7/6(金) 6日目<後編>
東根室→初田牛→根室と行ったり来たりし、今度こそ根室から釧路に戻ります。
根室11:03→釧路13:05
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あっという間にクロスシートが埋まってしまったため、一番後ろのロングシート部に乗車。
しかし周りを気にせず窓を開けられますし、足も伸ばせるので、これはこれでなかなか快適です。
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根室~初田牛は昨日を含めこれで2往復目。
でも相変わらず霧は濃く、車窓はほとんど見られずじまい…。

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厚床駅は以前標津線の分岐駅だったそうで、それを示すモニュメントが置かれていました。
先日通った標茶との間を繋いでいた路線ですが、JR化後の89年に廃止されています。

この後列車は順調に走っていたのですが、途中で「ピー」と甲高いホイッスルが鳴り響き、同時に急ブレーキがかかりました。ふと前方を見ると線路のど真ん中にシカが!しかもこちらをじっと凝視して動く気配がありません。
あと20m、あと10m…危ない!

結局、間一髪でシカは線路の脇へと逃げて行き、事なきを得ました。
ただ今回はたまたま事故にならなかったものの、年に何十件、何百件と衝突事故が起こっているということは事実。その後も警笛が鳴り響く度に冷や冷やしながら列車に揺られていました。
濃い霧の中でのシカの飛び出し…運転士さんの苦労は大変なものでしょうね…。

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再び別寒辺牛湿原。この辺りまで来るとさすがに霧も晴れ、景色もくっきり見えるようになってきました。
こういった湿原が一面雪景色になるところも見てみたいものです。

この後厚岸からは多少乗客が増えましたが、それでも座席は半分近く空いたままでした。

釧路13:36→帯広17:08
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釧路からは帯広行きに乗車し、ひたすら西を目指します。朱色のキハ40でした。

車内は思ったほど混んでおらず、多めに見ても10人ちょっとといったところ。
悠々ボックス一区画を占領できました。

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ここで昼食。釧路駅で購入した「たらば寿司」です。
弁当屋の前でどれにしようか迷っていると「これ一番人気だから!」とお店の人に言われ、その文句につられるまま購入。ちょっと値は張りますが(1500円くらいだったような…)、大ぶりのカニとイクラ、そしてサーモンというまさに北海道の代表選手が詰まった一品で、ケチのつけようのない駅弁でした。

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列車は新富士、新大楽毛、大楽毛と停車。この3駅で5人ほどが下車し、あっという間に乗客は釧路発車時の半分ほどに…。
大楽毛までは住宅も多く、区間列車も2往復設定されています。

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やがて車窓には海の気配(あくまで気配)が漂い始め、庶路、西庶路といった変わった名の駅に停まっていきます。
車通の多い国道と並走しているため、車窓にそれほど寂しさはありません。

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釧路からおよそ40分、白糠町の中心駅・白糠駅に到着。
特急停車駅で、駅周辺には民家も多いのですが、意外にも乗り降りはゼロ。
平日の日中ということを考慮しても、ここまで閑散としているとは予想外…。

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白糠を出ると国道から離れ、家の数も目に見えて少なくなり、ますますローカル色が濃くなっていきます。
釧路から厚内は基本的に海沿いを走るのですが、この区間だけなぜか山の中を走ります。

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その山の中にあるのが古瀬駅。ここもまた「誰が使うの?」というような駅です。
普通列車でも通過するものが多く、上下合わせて1日7本が停まるのみですが、この列車はその7本のうちの一本。
この列車が古瀬に到着したのは14:21ですが、何とそれより前に帯広方面に向かう列車は1本もありません。つまり古瀬駅において、この14:21発が帯広方面の始発列車ということになるのです…。

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そんな古瀬駅を過ぎると山を下り、今度は車窓に湿原が広がります。
このあたりは鉄道写真の撮影地としても有名なようです。

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湿原を抜けると今度は海。
山→湿原→海…と車窓は目まぐるしく変わります。

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音別に到着。ここで2人下車し、乗客は僅か4人になりました。
駅員配置駅であるとともに貨物の取扱駅ですが、停車するのは普通列車のみ。以前は特急「まりも」の停車駅だったようです。

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音別の集落が途切れると、車窓にはひたすらの原野と海。うらぶれた景色が続きます。

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尺別駅に到着。駅名標を見ての通り「音別」「尺別」「直別」と、この辺りは「別」がついた駅名が続きます。

北海道には「○別」という地名がきわめて多いのですが、別というのはアイヌ語の「ぺッ」(川)に由来するもの
で、「○別」という地名には「○○な川」という意味があるそうです。同様に「○内」(歌内、札内、晩生内…など)の「内」は「ナイ」(川・沢)の当て字。これ以外にもアイヌの地名には自然を表したものが多く、いかにアイヌの人々が自然を大切にしてきたか、自然と共生してきたかということを示しているものと言えるかもしれません。

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その尺別駅前は廃屋が目立ち、生活の気配はあまり感じられません。
以前は雄別炭鉱尺別線という炭鉱鉄道が分岐していたものの、70年に廃止。昔数千人規模の集落があったという駅前も御覧の通り。盛者必衰という言葉を地で行くような景色が広がっています。

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隣の厚内では13分停車。乗客それぞれが煙草を吸ったり、体を動かすためにホームに出ていました。
駅舎は窓が塞がれ、かなり息苦しい雰囲気…。

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ここは駅前に町があり、生活感も漂っていて少し安心します。

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勝手な感想ですが、どことなく房総半島の駅のような印象を受けます。
スカ色の113系が停まってても似合いそう?

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厚内を出ると列車は海から離れて山の中へ。
古い木造駅舎の残る上厚内駅を過ぎ、何故かホームと駅名標のある常豊信号所を通過。山を抜けるとすぐに浦幌の街が見えてきます。

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浦幌駅。ここでも12分停車。
駅舎は残念ながら改修中でした。

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浦幌町は十勝の最東部、釧路支庁との境に位置する人口5500人ほどの街。
駅前には小奇麗な街並みが広がっており(パチンコ屋が目につきますが…)、これまで寂しげな場所を走って来たということもあって久しぶりに「街に来た」という感じがします。

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釧路行きと交換。対向列車は2両編成でしたが、車内はガラガラで、2人くらいしか乗っていないようでした。
いくら支庁を跨ぐ区間とはいえ、ここまで利用者が少ないとは…。

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浦幌の隣、新吉野。初田牛と同じ意匠の待合室があります。
周辺に集落はあるようでしたが、相変わらず乗り降りゼロ。

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新吉野、豊頃の次は十弗。
$と弗が似ているため(というか「弗」が$を意味するため)、その看板が立っています。

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車窓は依然として何もなく、畑や草原が広がっています。

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そして池田に到着。ここで21分も停車します。

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池田駅は06年まで北海道ちほく高原鉄道との接続駅でもありました。
ちほく高原鉄道は廃止されてしまいましたが、今も特急列車が全て停まる有人駅。根室本線の重要な駅の一つに変わりありません。

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駅前は賑わっている…とは言い難いですが、街の中心部に位置するため住宅も多く、少し歩けば役場や体育館、小中学校などもあるようです。
また駅前には「よねくら」というレストランがあり、ここが製造する「十勝ワイン漬けステーキ弁当」は池田駅の名物。要予約ですが、名前からして美味しそうですね…(笑

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池田町は「ワインの町」。そのため駅前にはコルク抜きやワイングラスのオブジェがあります。
オブジェの後ろに見えている観覧車は「キャッスルランドいけだ」という遊園地のもの。その隣には「ワイン城」という施設があり、ワイン工場の見学や試飲ができるようです。

貨物列車を2本退避し、16;30ようやく池田駅を発車。池田まで相変わらず乗客は4人だけでしたが、発車間際になって高校生が10人ちょっと乗り込んできたため、車内は一気に騒がしくなりました。

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幕別でも6分の停車。ここでさらに高校生が乗りこんできました。
この辺りも「○別」という地名が続きますが、「としべつ まくべつ いなしべつ」という並びは非常に語感が良く、「サイン・コサイン・タンジェント」的な心地よさを感じさせてくれます。笑

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やがて線路は高架になり、帯広の街並みが車窓に見えてきました。

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釧路を出てからおよそ3時間半、帯広に到着。

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立派な高架駅ですが、もちろん非電化。行きかう普通列車は1両や2両ばかりです。

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さすがに駅前は賑やかで、釧路以来の大都市という感じです。人口は約17万人で釧路に及ばないものの、駅前だけを見ると釧路よりも人通りが多く、活気があるようにも思いました。

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駅前にはこんなものも。高架化される以前の線路でしょうか。
帯広からは「幸福駅」で有名な広尾線、タウシュベツ橋梁などの遺産が今も残る士幌線が分岐していました。いずれも87年に廃止されてしまいましたが、その当時は今よりももっと賑わいがあったのでしょう。

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そして帯広と言えば「豚丼」!
駅のESTAに「ぶたはげ」というお店が入っており、そこで豚丼(890円)を頂きます。
至福…(笑

豚丼を食べた後は駅の待合室でテレビを見ながら時間を潰していました。
時間はたっぷりあったのですが、街歩きをする元気もなく…。さすがに6日目ともなると動き回るのがだるくなってきます。
この時場所によっては大雨が降っていたようで、駅構内には特急列車遅延のアナウンスが絶えず流れていました。釧路に向かう列車は1時間以上遅れていたようです。

帯広18;27→富良野20:35
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幸いにも私が乗る列車は遅れの影響はなく、定刻でホームに入線。

さすがに帰宅時間帯ということで列車は立ち客が出るほどの混雑でしたが、柏林台、西帯広、芽室といった帯広近郊の駅で下車する人が多く、十勝清水に着く頃には車内も随分落ち着きを取り戻していました。
車窓には十勝らしい広々とした景色が広がっていましたが、進むにつれいよいよ車外は薄暗くなり、窓に写るのは車内の様子ばかりに…。
新得に着く頃には外も真っ暗になっており、そこから先はひたすら退屈との格闘でした。本でも持ってくればよかったなぁ…。

富良野20:39→滝川21:36
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富良野では4分接続で滝川行きに乗り換え。
車内はガラガラ…というほどではありませんでしたが、各BOXに1~2人程度。高校生と旅行者ばかりでした。

滝川21:42→岩見沢22:24
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いよいよラストスパート。閑散とした711系に揺られて岩見沢へ。

岩見沢22:32→札幌23:14
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岩見沢からは721系に揺られて、ようやく、ようやく札幌に到着!
根室~札幌は営業キロにして530kmほど離れていますが、これは東京~盛岡の距離に相当します。そう考えると凄い距離を移動したものです…。

それにしても札幌は人が多い!
23時を過ぎているというのに、駅前も街中も賑やかで人通りも全然途切れる気配がありません。まるで新宿まで戻って来てしまったんじゃないかという感覚にさえなります。
今旅行記で度々登場している「人口」という点から見ると、この札幌は190万人。2番目の旭川が35万人ということを考えると、また実際に街を歩いてみても、ここがまさに「桁違い」の規模を誇る都市だということを実感します。前回の北海道旅行の時は函館と札幌、旭川くらいしか見なかったのですが、今回稚内や網走、釧路や帯広といった道内各都市を巡ってみて、改めて「札幌一極集中」という構図を思い知った気がします。


そんな札幌でこの日の旅は終了。少し迷いながらも無事ホテルに着いて、風呂に入って、日記を書いて…などとやっているうちに1時近くになってしまいました。。翌日も朝早いのに…。

明日は最終日。今回の北海道旅行もいよいよ大団円を迎えます。
~続く


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2012/07/22 Sun. 22:15 | trackback: 0 | comment: 0edit

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