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The seaside of Shonan

変わりゆく風景の「今」を残したい

ゆけむりと錦秋の列車旅 その1 

秋―。木々がカラフルな衣装をまとい、山々を鮮やかに染める頃。
気付けば、今年ももうそんな時期になっていました。

そんな秋に本格的な旅をしたのは去年が初めて。「東北錦秋紀行」と名付けたその旅はあまりにも印象的で、私に「秋の旅」の魅力を思い知らせてくれました。ひんやりと、そしてきりっとした空気。真っ赤に燃える山並み。そんな中で温泉に入り、人と出会い、美味しいものを食べる。今年もそんな旅がしたい…。
そう思ってパラパラとスケジュール帳をめくってみると、奇しくも11月頭は授業の休講や体育祭等が重なり、都合5連休となることがわかりました。これは行くしかない。

そう決めるや否や「みどりの窓口」へ走り、切符を手配。あとは、もはや「ルーティンワーク」と化したプラン立てと宿の確保等を済ませて出発当日を迎えるだけとなりました。

題して「ゆけむりと錦秋の列車旅」――。


10/31(水)~11/1(木) 1日目<前半>
京都から帰ってきたのが火曜日の朝。それから1日半置いた水曜日の夜、旅は始まりを迎えます。
この日は午前中授業があったため大学に行き、15時ごろ一旦帰宅。帰宅後は予めパックしておいた衣服やカメラ等をリュックに詰め込んで、簡単な食事を胃に収めました。それから出発までは日本シリーズ観戦し(笑、家を出たのは試合の序盤が終わった19時過ぎ。家路を急ぐ人々に抗いながら駅へと向かいました。

帰宅ラッシュとは逆方向にもかかわらず、東京行きの東海道線車内は立ち客もちらほら。
その後東京駅で山手線に乗り換え、今回乗る列車の起点となる上野を目指します。

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こうして上野駅にやってきました。
日常と非日常が入り混じり、独特な雰囲気を持つ上野駅の13番線。ここほど「旅の始まり」にふさわしい場所は他に無いようにすら思います。列車の到着を今や遅しと待つ人々の表情には、これから始まる「あけぼの」の旅に対する期待が満ちているように見えました。

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20:50頃、待ちわびたブルーの客車が入線。
今やすっかり減ってしまった「ブルートレイン」の登場に、場の興奮も最高潮に達します。

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まだ出発までは時間があるので、各所でスナップ撮影。
他の乗客は足早に車内に消え、ホームからは人気が無くなっていました。

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先頭に立つのはEF64-1052。

この後一旦ホームを離れて駅弁をはじめとした飲食料を購入。
こうして準備を整えてから、いよいよ自分の乗る車両へと向かいます。

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今回乗るのは5号車のソロ。
2010年夏の北海道旅行以来、2年ぶりの乗車です。

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自室は下階、こちらの部屋でした。
実は切符を買う際に「できれば上でお願いしたいのですが」と伝え、窓口の女性からも「ではこちら、あけぼののソロ、上階になりますね」といって切符を渡されていたので、この部屋を見た時は「あれ?」という感じでした。本当に部屋が合っているのかどうか何度も確認しましたが、どうやらここで間違いようです。何で??
まぁ前回は上階に乗っているので、これはこれで悪くないかもしれません。

上野21:15→青森9:55 寝台特急「あけぼの」
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やがて列車はゆっくりと上野駅を発車。青森に向けて、13時間近くに及ぶ長旅が始まります。

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上野駅を発車したところで早速駅弁タイム!
今回選んだのは、2年前にも「あけぼの」車内で食べた「深川めし」。200円値引きされていたので、650円で買うことができました。あっさりしていて、寝る前に食べるにはぴったりの駅弁です。

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その「深川めし」を食べ終わる頃、21:38に大宮に到着。
隣のホームの人々は「あけぼの」には目もくれず、慌ただしく歩きまわっていました。いつもは私も「ガラスの向こう側」にいる人間。

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弁当も食べ終わったので、室内の電気を消してベッドにゴロン。
列車の中で寝っ転がりながら月や星が見れる…本当に贅沢なひと時です。

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月明かりに照らされた車窓をぼんやりと眺めながら高崎までの1時間を過ごし、渋川を出た辺りで就寝。画像の水上駅付近で一度目が覚めましたが、この後また深い眠りに落ちていきました。夢うつつの中、「ピイーッ」という鋭いホイッスルの音だけが何度も聞こえました。

*****************
翌朝。携帯アラームで目を覚ますと、その数秒後に車内アナウンスが入りました。
「皆さま、おはようございます。只今列車は時刻通りに走行中です。あと20分ほどしますと秋田駅に到着となります……」

就寝したのが23時半ごろで、起きたのが6時20分。
途中2度ほど目をさましましたが、結局7時間近く寝ていたことになります。うーん、よく寝た!

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カーテンを開けると空はすっかり明るくなっていて、今まさに日が昇ろうとしているところでした。

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そして迎えた日の出。
ただ上空には雲が多く、折角昇った日もすぐその中に…。

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間もなく秋田到着、というところで顔を洗い、ブラックコーヒーで目覚まし。
2度寝の誘惑に負けそうになりそうでしたが(笑、これ以上寝るのは勿体ないので頑張って目をこじ開けます。

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6:38、秋田着。
ここで4分停まるので、外の空気を浴びにホームに降りて深呼吸。ひんやりとした空気が「北」に来たことを実感させてくれます。

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ふと車両を見ると、シングルデラックスにはスペシャルゲストが(笑)
それにしてもA寝台とは…ピカチュウもブルジョワですね~。

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秋田を出て、終点の青森まではおよそ3時間。この区間はかなりこまめに停車していき、短距離利用者を拾っていきます。また途中行き違いのために鯉川や北金岡で停車するなど、特急らしからぬ悠長さ。これも客車列車ならでは、と言えるかもしれません。

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ところで「ソロ」室内にはこんな設備があります。時代錯誤感漂うオーディオ装置です。
一体どんなのが流れているのか…ちょっと気になったのでイヤホンを差して聞いてみましたが、クラシックの方は聞いたことがある曲がいくつかあった一方、ポップスの方は全く馴染みのない謎のBGMが流れていました。

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県境を越える陣馬付近では木々の色づきも進んでいました。青森までは後一時間。

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新青森を発車し、終点も間もなくというところでデッキへ。
これほど長い時間列車に乗っていたにもかかわらず、いざ降りるとなると寂しいもの。これから旅本番が始まるのに、何となくもう旅が終わってしまうかのような感覚になります。「9時55分」という中途半端な時間が、そんな気持ちを増幅するのかもしれません。

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そして終着。
終点の青森で降りた乗客はそれほど多くなく、長くて幅の広いホームはひっそりとしていました。
ここからは海沿いを目指して旅を続けます。

(続く)
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2012/11/06 Tue. 20:36 | trackback: 0 | comment: 2edit

コメント

こんばんは。
上野駅の地平ホームは独特の趣がありますよね。都心にある他のターミナル駅がリニューアルなどで次々と洗練された雰囲気を帯びながら賑わっていくのに対し、閑散時の静かなホームや行き止まりの線路など、昔を思い出せるような構造を持っていますし。
寒い時期に何度かここでホットコーヒーを飲んだのもいい思い出です。

mt #- | URL | 2012/11/08 22:08 * edit *

こんばんは。

そうですね。他の在来線ホームとは一線を画した静けさと、行き止まり式の構造は上野13番線の大きな魅力だと思います。しかもそこから発着する列車は青森行きや札幌行きですから、尚更旅情をかきたてられます。
家族で北斗星に乗ったのも、友人Iとあけぼのに乗ったのも、そして廃止間際の「北陸」を見送ったのも上野の13番線でした。そういう意味で、私にとっても色々と思い出の詰まった場所です。

GAN #h8dDW2yY | URL | 2012/11/09 20:56 * edit *

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