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The seaside of Shonan

変わりゆく風景の「今」を残したい

ゆけむりと錦秋の列車旅 その2 

11/1(木) 1日目<中編>
「あけぼの」を使って首都圏から青森までやってきた旅行1日目。
青森からは「青い森鉄道」で移動します。

青森10:20→浅虫温泉10:36
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ここから10:42発の普通列車に乗る予定でしたが、先発の快速列車が751系だったので迷わずそちらに乗りこみました。ただしこの列車は浅虫温泉止まりで、終点まではたった16分…。

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でも車両は貸し切り同然で、短時間ながら優雅な一時を満喫できました。
この751系による快速運用は1日1往復。普通料金で乗れる乗り得列車です。

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ちなみに乗車券は「上野→青森」分しか買っていなかったので、新たに青森駅で買い足しました。
この後八戸線に乗るのですが、青森駅では鮫駅までしか発行ができないとのことだったので、とりあえずその鮫まで購入。また八戸線車内で清算することにします。
それにしても2450円とは…お高い…。

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車窓には一瞬だけ陸奥湾が見えました。

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快適な乗り心地に浸る間もなく、終点・浅虫温泉に到着。

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駅舎内には最近オープンしたというこんなお店がありました。
「カフェ」といっても仕切りの内側にテーブル席が2つあるだけですが、そのメニューはなかなか特徴的。「いかすみナマコまん」など、他では食べられないようなものが提供されています。

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駅全景。国鉄時代は数多くの優等列車が停まる、賑やかな駅だったそうです。
しかし2010年の新幹線延伸以降、停車するのは普通列車のみ。カフェの設置は、そんな浅虫温泉駅を少しでも活性化したい、という思いが込められたものなのでしょう。

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温泉駅らしく駅前には足湯が設置されていました。
この後、少し駅周辺の散策へ。

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駅のすぐ近くを走る国道4号。この近辺に温泉旅館が集中していて、「道の駅ゆ~さ浅虫」もあります。
青森からわずか20分弱で来れる温泉街ということもあり、さぞかし新幹線延伸の恩恵を受けたのだろう…と思ったのですが、調べてみると、結局その恩恵を受けているのは「団体客が入る大型旅館」のみなんだそうです。今の時代、観光地はツアー客頼みという部分が大きいみたいですね。

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国道4号を渡ると、すぐ海に出ることができます。
向こうに浮かぶ可愛らしい島は「湯の島」。ボートで渡ることができ、カタクリの群生地としても知られているようです。

浅虫温泉11:01→八戸12:11
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20分足らずの散策を終えて駅へと戻ってきました。ここから当初乗る予定だった列車に乗車し、終点の八戸を目指します。
車内は乗客も少なくてとても静かでしたが、トイレで喫煙するという迷惑な中年男性がいて(しかも2度も!)折角の旅行気分も興ざめ。何で我慢できないのか…。何で自分のことしか考えられないのか…。

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そんなこともあってちょっと不愉快な気分になったりしたものの、無事八戸に到着。

八戸12:19→久慈14:07
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ここからは、先述の通り八戸線に乗ります。
この八戸線は「三陸縦貫線」の一部を成し、太平洋に沿って走るために風光明美な景色を楽しめる路線。しかしここも例の大震災で鉄橋や駅の流出など被害を受けて、1年間の運休を余儀なくされました。ただ比較的被災区間が短かったため今年3月に復旧、現在は震災前と変わらぬ姿で走っています。

列車は首都圏色のキハ40を含む3両編成。何とかボックス席を占有できましたが、どのボックスにも万遍なく一人以上座っているという感じだったかと思います。平日の昼間ながら、思ったより利用者が多い気がしました。

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八戸線車内にはこんなシールが貼ってありました。
震災被害からの復旧に際し、こうした避難経路が線路脇に確保されましたようです。その避難経路は全部で72か所。中でも、最も海に近い場所を走る宿戸~陸中八木~有家には31か所が設けられています。

やがて迎えた発車時刻。久慈行きの列車は「ガガガ…」と原型エンジンを轟かせて、車体をブルブルと震わせてゆっくりと八戸駅のホームを離れました。
いよいよ八戸線の旅の始まりです。

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早速車掌が巡回してきたので、先程買えなかった鮫~久慈の乗車券を購入しました。
この区間だけで950円…18切符がいかに安いかを思い知らされます。

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列車は八戸駅を出ると、高架線を走って八戸市街を抜けていきます。
中でも、本八戸駅は市街の中心に近いためかなり賑わっていて、乗降客も多数。その先もしばらくは住宅街が続きます。

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ところが途中の鮫駅を出ると景色が一変。車窓に海が見えてきました。
鮫までにほとんどの乗客が降りてしまったため、車内も閑散とした状態になっていました。

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鮫から先は基本的に海沿いの海岸段丘を走っていきますが、車窓に海が広がる区間は多くありません。松林に視界を遮られたり内陸に入ったりする区間が殆どで、もどかしい景色が続きます。

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そんな八戸線が再び海沿いに出るのは宿戸駅の先。この辺りでは五能線を彷彿とさせるマリンビューが広がります。
幸いにも日が出てきてくれて、青い海を見ることができました。

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しかしながら海に近いということは、それだけ津波の被害も大きかったということ。
宿戸~陸中八木にあるこの大浜川橋梁も津波に飲み込まれ、流出しました。
車内では乗客の一人が車掌に「この鉄橋ですか?」と尋ね、車掌は「そうです、この辺一帯が被害を受けました」というようなことを答えていました。

美しいこの太平洋も、時としては人々に対して牙をむく、ということを忘れてはいけませんね…。

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角度が悪いですが、鉄橋の近くには「ありがとうJR」と書かれたドラム缶がありました。
いやー、泣かせます…。

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津波で駅名票や設備の一部が流された陸中八木駅。
駅の裏手にはすぐ海が広がっています。

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その陸中八木駅にはこんな横断幕も掲げられていました。
津波で被災した路線としては、最も早く全線復旧した八戸線。この復旧は同線利用者の人々にとってはもちろん、同じように津波の影響を受け他路線の利用者にとっても少なからぬ希望になったのではないかと思います。とういより、そうであって欲しい…。

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列車は陸中八木を発車し、終点に向けひた走ります。
いつの間にか乗客は私を含めて2人だけになっていて、そのもう一人が窓を開けていたので、私も窓を開けて景色を眺めることにしました。風を浴びながらの列車旅はやはりいいものです。

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やがて有家駅に到着。この辺りは線路が波打ち際まで迫り、八戸線の中でも白眉の景色。

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しかしこの有家も海に近いために災禍を被り、待合室には土砂が流入するなどの甚大な被害があった模様。
現在は駅舎、ホーム共々綺麗に整備され、「秘境駅」とも言われた震災以前の姿を取り戻しています。

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有家駅付近の光景。
御覧の通り周囲には家が少なく、これが秘境駅と呼ばれる所以。

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海沿いを走るのは次の陸中中野まで。そこから先は峠越え区間です。
でもこの車両、出力の小さな原型エンジンゆえ峠越えには一苦労。そのため本当にゆっくりゆっくり勾配を登っていきます。

この辺りの紅葉はもう一息、という感じでした。

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侍浜から陸中夏井にかけて峠を下り、川を渡ると終点の久慈駅。
ここからさらに三陸海岸を南下します。

(続く)
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2012/11/07 Wed. 22:24 | trackback: 0 | comment: 0edit

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