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The seaside of Shonan

変わりゆく風景の「今」を残したい

ゆけむりと錦秋の列車旅 その5 

11/2(金) 2日目<後編>
田沢湖畔で凍えそうになって、そこから温泉に行って至福のひと時を過ごして…。
そんな、良くも悪くも記憶に残りそうな田沢湖を後にする時間が近づいてきました。

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ここから先は列車本数が少ないため、大曲までの「立席特急券」を買って新幹線で移動。「こまち」は全車指定席なので、自由席の代わりにこの「立席特急券」が販売されているのです。(「立席」とは言っても、席が空いてれば座れます。)
もちろん「東北ローカル線パス」では新幹線に乗れないので、新たに乗車券も購入しました。

田沢湖11:33→大曲11:56
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この日は発達した低気圧の通過で、日本海側を中心に大荒れという予報が出ていました。
でも田沢湖を出ると次第に空は明るくなり、やがて青空ものぞくほどに。田沢湖で晴れて欲しかった…というのが本音ですが、どこであれ晴れるに越したことはありません。

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すっかり晴れわたった空の下、大曲駅に到着。
とはいえ相変わらず北風が強く、日差しの暖かさは感じられず…。「こまち」車内から見た沿道の温度計は「4度」を示しているくらいで、とにかくこの日は寒かったです。

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時間もあったので、少しだけ駅前を歩いてみました。
やはり「大曲といえば花火!」ということで、駅前には「花火通り商店街」という名がついた商店街があります。ざっと見た感じ、特に花火専門店が目立つということは無かったものの、どのお店もきちんと営業されていてホッと一安心。

大曲12:30(+5分遅れ)→横手12:48(+5分遅れ)
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ここからは奥羽本線で横手へ。
福島~青森を結ぶ奥羽本線のうち、この区間だけ乗ったことが無かったので、これで晴れて奥羽本線も完乗となりました。完全な自己満足です(^^;

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こうして横手に到着。
昨年11月以来、丁度1年ぶりの訪問。前回来た時は駅舎が竣工したばかりで駅前広場も開発途上でしたが、新たにバス乗り場に屋根がついたり、駐車スペースが整備されたり…と、見違えるようになっていました。

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駅前の様子。ここだけを見るとなかなか栄えているようにも見えるのですが…。ご多分にもれず、駅前より国道沿いの方が賑わっているようです。

時計を見るともう13時近く。お腹も減ったので駅前の食堂に入ることにしました。
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お邪魔したのはこちらのお店。

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そして注文したのはもちろんコレ!
前回来た時も食べましたが、モチモチの麺と甘めのソースの相性が絶妙…。それでいてお値段も500円とリーズナブルで、非常に満足度の高い一品でした。

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食後、先ほどとは反対の西口側を少し散策。
駅前は寂しいものの、少し行けば国道13号線が走っていて、その通りは比較的賑わっているようです。市役所もこちら側にあります。

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こちらは西口1階にある「交流ステーション」。東口にも同様の「総合ラウンジ」というスペースがあります。
駅舎改築に伴ってこうしたスペースを用意し、駅の活性化が図られた横手駅。しかし折角のこうした空間も、結局はただの列車待合室になっているのが実情で、駅”復権”の難しさを実感させられます。

横手14:00→ゆだ錦秋湖14:40(+約30分遅れ)
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さて。ここからは北上線に乗ります。
昨年も同じく横手から乗車し、その車窓にいたく感動させられた路線。その感動をもう一度…。

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その期待通り、沿線の紅葉はまさに見頃でした。
天気が良くなかったのが悔やまれるものの、その鮮やかな車窓は見応え十分。座席に座るのも忘れ、ずっと最後尾からの展望を楽しんでいました(苦笑)

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それからも順調に走っていたのですが、ほっとゆだでアクシデントが発生。
「交換列車が強風のため遅れているので、ここでしばらく停車します」

目的地のゆだ錦秋湖まではあと一駅。こんなところで足止めを食らうとは…。

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この後「列車の運転を打ち切り、タクシーによる代行とさせていただきます。タクシー到着までしばらくお待ちください」という駅員さんの案内がありました。やれやれ、結局打ち切りか…。そう思ってタクシーが来るまで、駅前をブラブラしていると、今度は「もうすぐ列車が動くので、車内に戻ってください」と駅員さん。先程の案内から5分ほどしか経っていません。
そんな朝令暮改に振り回され、結局列車は30分ほど遅れて運転を再開。乗客の皆さんも苦笑いしながら、それぞれ座席に戻っていました。

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去年も同じ場所で写真を撮ったのですが、ほっとゆだ~ゆだ錦秋湖の景色は本当に印象的です。

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そしてゆだ錦秋湖。

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この駅で降りたのは他でもない、温泉に入るため。駅のすぐ近くに日帰り温泉「穴ゆっこ」で入浴します。
それにしてもこの建物、どっかで見たことある形だなぁと思っていたのですが、すぐに気付きました。そう、先程も降りた「ほっとゆだ」駅にそっくりなのです。調べたところ「ほっとゆだ駅」の方が先にできたようで、それをモチーフにして造られたのかもしれません。

肝心の温泉は気持ちいいの一言!残念ながら源泉不足で露天風呂は閉鎖中でしたが、名物の洞窟風呂も堪能でき、十分満足できました。入湯料は300円と手ごろなのも嬉しいところです。

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そんな気持ちのいい風呂を出て、脱衣場で着替えていると、「どっからきたの?」と地元のおじいさんに声をかけられました。
(実は午前中に訪れた乳頭温泉でも同じようなシチュエーションにでくわしていたので、本日2度目、ということになります(笑)
この後さらに2人が会話に加わり、4人でしばらく雑談。
「合併したにもかかわらず(今この辺りは西和賀町)人口は6000人くらいまで減って寂しくなったよ」
「農家をやめる人ばっかりで、うちの周りもみんなやめた。農家は採算が合わないからね。農家やるくらいなら、店で普通に買った方がいいよ」
「昔この辺りには鉱山があってすごく賑わってた(それで、ここにも「洞窟風呂」があるらしい)けど、外国から安い鉱物が入るようになって閉山になった。今は御覧の通りだ」
「冬の間は仕事が無くてね。最近は除雪の仕事がちょこちょこあるけど、それも65歳までしかできないし…。冬に仕事があれば、農業も続けられるんだけどねえ」

おじいさんの口から出るのはそんな地方の置かれた苦しい現状。農家にしても、鉱山にしても、いずれも海外からの安いものに押されて衰退してしまったということで、我々が安さを追い求める代償は、結局地方に降りかかっているということを痛感しました。もちろん知識としては知っているものの、直接話を伺うことで実感もわいてきますし、危機感も募ります。こういう話を聞く度に「何とかしたいなぁ…」と思うのですが、一体自分には何ができるのか…。なかなか答えは見つかりません。

ある意味「出会い」を求めての温泉巡りでもあるわけで、こうして地元の方と会話できただけでも来た甲斐があったというもの。会話の中で考えさせられる部分も多々あったのですが、色々なお話を伺えて本当に良かったと思います。3人ともとても気さくな方で、「まあ何もないとこだけどゆっくりしていってね」と言い残して脱衣場を後にしていかれました。

私も遅ればせながら脱衣場を出て休憩室へ移動。列車の時間まではまだ30分以上あったので、受付の方に「休憩室で待たせてもらってもいいですか?」と伺って、待たせてもらうことに。受付の方も「電気つけましょうか?」「テレビは付けますか?」「寒くないですか?」と私一人のために色々気遣ってくださり、その旅先で出会う優しさに涙がちょちょぎれそうでした…。

そんな心も体も温まった「穴ゆっこ」。いい思い出をありがとうございました。

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ゆだ錦秋湖16:45→横手17:25
依然風が強かったので、列車が定刻通り来るか不安だったのですが、横手行きは1分の遅れも無くやってきました。
ところでこの車内で、朝の田沢湖線(盛岡→田沢湖)で一緒だった男性を再び見かけました。言葉は交わさなかったものの、向こうも何となく私のことに気づいていたようだったので、声をかければ良かったかもしれません。。

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終点の横手で乗り換えます。

横手18:01→新庄19:39(+7分遅れ)
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横手からは奥羽本線で新庄へ向かいます。
横手発車時は学生で賑わっていた車内も、いつの間にか御覧の様相に。

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途中の及位駅では列車交換待ちのため、5分ほど停車。対向列車が遅れていたようで、結局12分ほどここで待たされました。

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その7分の遅れを引きずったまま終点の新庄に到着。今日はここで旅を終えます。

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夕飯は駅の近くにある「急行食堂」にて。新庄名物だという「鳥もつラーメン」の大盛を頼みましたが、さっぱりとしたスープにコリコリとした鳥もつがアクセントになって美味しい一杯でした。ただ、思った以上に麺が多くて苦戦…。学生の意地にかけ(?)必死に食らいつき、最後は何とか完食しました。

ところで、「急行食堂」といえば木古内駅前のお店が比較的有名かと思いますが、ここもそれなりに名の知れたお店だそう。名の由来は分からないものの、急行列車が数多く走っていた頃の雰囲気を強く残す、昔ながらのお店でした。

(続く)
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2012/11/11 Sun. 22:13 | trackback: 0 | comment: 0edit

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