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The seaside of Shonan

変わりゆく風景の「今」を残したい

ゆけむりと錦秋の列車旅 その7 

11/3(土) 3日目<後編>
石巻にやってきました。
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駅舎は独特な形をした立派なものです。
この石巻も海に面した町。津波の影響を受けてこの駅舎も一時浸水したということですが、駅周辺に大きな被害の跡は見られません。

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駅の前にはサイボーグ002・003の人形が置かれていました。そういえば、今ちょうど「サイボーグ009」(009 RE:CYBORG)の映画をやっていますよね。
よく見るとステンドグラスにもキャラクターが描かれています。

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さらに改札内にも仮面ライダーなどが設置されていて、観光客を出迎えてくれます。
この他市内には「石ノ森萬画館」があったり、駅から萬画館まで「石巻マンガロード」が整備されていたり、と「石ノ森章太郎の街」として売り出し中です。

その石ノ森章太郎ですが、実は宮城県登米郡石森町出身。しかし石巻市にある映画館によく通っていたことから、石巻を「第二の故郷」と呼んでいたそうです。そんな縁があり、石巻市長が石ノ森に「マンガによる町おこし」への協力を要請し、石ノ森もそれを承諾。結果として石巻=「石ノ森章太郎の街」というイメージが定着し、今に至っています。
てっきり石ノ森章太郎は石巻出身なのだとばかり思っていましたが、そうではなかったんですね…。

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石巻駅には石巻線のほか、仙石線も乗り入れています。ただ、現在も陸前小野~高城町が運休中になっているため、石巻側から列車で行けるのは陸前小野まで。また車両も205系ではなく、ディーゼルのキハ110による代走中です。

石巻12:07→小牛田12:45
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石巻に着いてまだ20分も経っていませんが、そろそろ小牛田に戻る列車の時間。昼食のコンビニ弁当を買って列車に乗り込みます。
幸い列車は空いてたので、車内で昼食を済ますことができました。

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鹿又~佳景山にて。

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途中の涌谷駅。昭和初期に建てられたという木造駅舎が健在です。

小牛田12:47→一ノ関13:34
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小牛田駅で向かいのホームに止まってた一ノ関行きに乗り換え、終点まで乗車します。
座席に座ると、食後の満腹感も手伝ってすっかりウトウト…一ノ関まで熟睡でした。

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一ノ関に到着。ここで1時間ほどの待ち合わせ時間があるので、いつもの通り街散策へ。

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さすがに新幹線の停車駅だけあって、駅前はそこそこ賑わっている印象です。
平成の大合併によって巨大化した一関市は、今や盛岡に次ぐ岩手第二位の人口を誇る市。

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iphoneの地図を見ながら歩いていると、近くに公園があることが分かったので行ってみることに。
駅から徒歩15分ほどの場所にある釣山公園です。

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公園は小高い丘のようになっていて、頂上から街が一望できました。
ここでしばらくのんびりして、駅に戻ったのは14:30分頃のこと。

一ノ関14:45→気仙沼16:07
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ここからは大船渡線を乗り潰します。
大船渡線が「ドラゴンレール」と呼ばれるのは、その線形が龍を思わせるグニャグニャした形だから。政治との兼ね合いで路線を捻じ曲げられたという建設経緯から、いわゆる「我田引鉄」の代表例とも言われています。ちなみに、同線の快速列車につけられた名称は「スーパードラゴン」。センスが伺えますね(笑

発車15分前に乗りこんだのですが、意外にも車内は混雑していて、どのボックス席にも先客がいる状態でした。
やむなくそのうちの一つにお邪魔し、着席。途中駅で降りる人も少なく、結局7割くらいの乗客は終点まで乗り通していたかと思います。

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列車はローカル風情漂う緑豊かな景色の中を走ります。
相席だったので車窓の写真は控えめに…。

ところで大船渡線は先述のとおり、複雑な線形を描く路線。一ノ関から陸中門崎(りくちゅうかんざき)にかけて東へ走りますが、陸中門崎~柴宿辺りにかけては進路を変えて北へ向かいます。
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そして、この摺沢駅こそが政治権力で生まれた駅。この駅を経由するために、わざわざ途中で進路を北に変えたのです。

ここからはまた南に向かって走り…

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千厩駅に到着。この先列車は再度東に向きを変え、終点の気仙沼を目指します。

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そして一ノ関から1時間20分ほどの乗車の末、終点の気仙沼に到着。
直線距離(国道経由)なら45km程度の区間ですが、列車だと62km。大船渡線がいかに遠回りしているかがわかりますね。

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本来ここには盛方面、あるいは気仙沼線の表記があるはずなのですが、今はテープで目隠しされてしまっています。
わざわざ隠すこともない気がするのですが…。

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そして、こちらもちょっとショックな光景。
現在は1番線しか使われていないらしく、2番線の線路はすっかり錆びついてしまっていました。

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駅舎は改装中。宮古駅などと同じく、ここを地域活性化の拠点にするための工事のようです。
新駅舎は「漁業のまち」をコンセプトとし、12月の上旬に完成予定とのこと。

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駅前の様子。気仙沼の中心市街は南気仙沼駅周辺にあり、この気仙沼駅周辺はさほど発展していません。

__ (21)
一通り駅前を見た後、小腹が減ったので駅前の食堂で「気仙沼ラーメン」(680円)を頂くことに。(結局、これが夕飯となりました)
気仙沼の名産・サンマのつみれが入ったラーメンで、あっさりしたしょうゆベースの一杯。ラーメンそのものは普通の味でしたが、やはりつみれは美味しかったです。
この一杯が少しでも復興に繋がりますように…。


食後、今度は駅前の観光案内所に入ってみました。
そこで、受付の人と色々とお話。不躾ながら震災当時の様子なども伺ってみたのですが、地図を使って大変丁寧に教えてくださいました。
津波や沿岸火災など、大きな被害を受けた気仙沼。しかし、その中でこんな不思議なこともあったそうです。
「海沿いにあった神社だけは全く被害を受けなかったんですよ。周りは全部津波にやられているのに。やっぱり神社とかってそういう場所に造られているんですよね。これは興味深いことです。」
神社というのは、経験則などから自然災害の少ない場所に建てられているのでしょうか。確かに興味深い出来事です。

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さて。ここからは気仙沼線の代行バスに乗ります。
当初乗る予定はなかったのですが(大船渡線で折り返すつもりだった)、次の一ノ関行きが18時までなく、駅で待つのもきつかったので柳津経由にすることにしたのです。

気仙沼16:50→柳津18:53(代行バス)
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代行バスがやってきたので乗り込み、これで終点の柳津を目指します。

既に日が落ちて真っ暗だったため、車窓はよく見えませんでした。しかし目を凝らして窓の外を見ると、うっすらと見える土台だけになった家、脇に積まれた瓦礫…。特に最知や歌津、志津川などはひどく、そこにあったであろう生活の営みはすっかり無に帰していました。道路もまだ修理中の区間が多く、道路沿いにあるのはプレハブのコンビニや、ガソリンスタンド。進まぬ復興と漂う閉塞感。厳しい現実を思い知らされた気がします。
でも、復興に「進捗」はあっても「後退」はありません。年内には気仙沼線の代行バスもBRTとして仮復旧される予定になっています。一歩一歩確実に…。復興の日を信じています。

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こうして2時間の乗車を経て柳津駅に到着。鉄道と同じく、1分と違わぬ定刻通りでの運転でした。
ここからは再び鉄路で仙台へ。

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柳津駅の駅名。運休となっている気仙沼方面の駅は厳重に隠されていて、当分復旧がないことを示唆しています。
JRは「BRTはあくまで仮復旧の手段」だとしていますが、一体鉄道として運転を再開するのはいつのことになるのでしょう…。

柳津19:03→小牛田19:43
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石巻線直通の小牛田行きはキハ110の単行。利用者は数人で、途中駅での乗り降りはありませんでした。

小牛田19:59→仙台20:44
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小牛田から仙台に向かう列車は701系+721系。こちらも乗客は数えるほどで、それだけに仙台駅の賑やかさに慣れるのには時間がかかりました。

仙台で降りた後は地下鉄で勾当台公園へ向かい、その近くにあるカプセルホテルに投宿。
実はこの”カプセルホテル”というのは今回初めての経験だったのですが、意外と快適で寝る分には十分な環境でした。個室ではないので音が筒抜けなのが玉にキズですが、それはネカフェとて同じ。今後は「カプセルホテル泊」という機会も増えていきそうな予感です。

(続く)
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2012/11/13 Tue. 22:16 | trackback: 0 | comment: 0edit

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