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The seaside of Shonan

変わりゆく風景の「今」を残したい

多事多難!厳冬の北海道一人旅 vol.18(最終回!) 

12/29(金) 7日目<後編>

旅行記最終回です。
木古内11:59(+遅れ5分)→蟹田12:51 特急白鳥28号
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青函トンネルを抜け、約1週間ぶりに本州に戻ってきました。

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特例区間の終点・蟹田に到着。ここで普通列車に乗り換えますが、次の列車は1時間後…。

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ひとまず空腹を満たすため、駅のすぐ近くにあったお店で昼食を頂くことにしました。

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注文したのはこちらの「鶏ロコモコ丼」(写真はIphoneにて)。「ロコモコ丼」というか「焼き鳥丼」なのですが、何よりありがたいのはその値段で、ご飯を大盛りにしてもらったにもかかわらず450円。旅の最終日でかなりの金欠だったので、これは助かりました。焼き鳥専門店ということで、もちろん味も良かったですよ。

店内には地元の常連客の男性が3人ほどいらっしゃったのですが、店主のおじさん共々皆さんとても気さくな方で、会話に混ぜてもらいながら楽しいランチタイムを過ごすことができました。というより、旅先で「気さくじゃない方」に出会ったことがありません。

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「ごちそうさまでしたー」と言って店を出ると、炭火の匂いにつられてきたのか、どこからともなく一匹の黒ネコが出現。いきなり私の前でゴロゴロし始めたので、しばらく相手をしてあげました(笑)

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その後、食後の散歩がてら海の方へ。

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それから少し町をうろつき、駅へと戻りました。

蟹田14:01→青森14:40
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蟹田からは701系の普通列車に乗って青森へ向かいます。

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そして青森に到着(画像はたまたま隣のホームに並んでいた「あすなろ」と「つがる」)。
この後「あけぼの」で都心に戻るのですが、まだ列車の発車までは3時間半ほどあります。では、何故そんなに急いで青森にやってきたのかというと…。

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臨時に格下げられた「日本海」を見るためでした。案の定相当数のギャラリーが集まり、警備員が配置されるほどの騒ぎだったのですが、何とか撮れたので一安心。その時撮ったスナップはまた機会を改めてご紹介します。

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その後、やることが無くなってしまったので駅近くにある「まちなかおんせん」で入浴。やはり、夜行列車に乗る前にはさっぱりしておきたいですからね。

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温泉から戻ってきたのは17時過ぎ。しばらく改札外の待合室で過ごし…

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17時半ごろホームに移りました。
青函連絡船時代から変わらぬ旅情たっぷりの青森駅のホーム。稚内駅にもこういう雰囲気があればいいのに…と思わずにはいられません(苦笑)

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そして18時少し前、今旅を締めくくる「あけぼの」が入線。

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これを降りる頃にはもう首都圏。いよいよ旅も大団円です。

青森18:22→上野6:58(+遅れ25分) 寝台特急あけぼの
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今回「あけぼの」はソロの上段を確保しました。実は1か月前の10時に並んで「ゴロンとシート」を狙ったのですが、あえなくハズレ。もちろん乗る分には「ソロ」の方が良いものの、やはり6300円の差は大きいです…。

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その後列車はゆっくりと青森駅を離れ、上野への長い旅が始まりました。
本当ならばここで駅弁を、というところだったのですが、残金がもう殆どなかったのでコンビニ飯で我慢…(泣)

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食後、部屋の電気を消して車窓を眺めます。
一面の雪原に月明かりが加わり、意外と外の様子が見えました。

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しばらくそうやって車窓を眺めていましたが、早くも眠気がピークに達したので、21:21、秋田に着いたのを見届けて床に就きました。
この後また一騒動起こるなんて、つゆ知らずに…。

****************
それは夜中、トイレに行くために目覚めた時のこと。

寝ぼけ眼でトイレから帰ってきた私は、部屋の暗証番号を入れ、扉を開けようと戸を押しました。でも、ドアが開かない!鍵は確かに解除されたはずだし、自分の部屋に間違いない。これはおかしい。鍵が壊れたか…?
でも、すぐにその原因が思い当りました。おそらく、内側で荷物がつかえて開かなくなってしまっているのです。
ソロ上段というのは構造上、ベッドが折り畳み式になっていて、ドア(内開き)を開けるときはベッドをたたまないといけません。そして荷物を置く場所がないため、基本的に寝ている間は階段部分に置くしかありません。よって、私もトイレに行く際、一旦ベッドを畳み、荷物を階段からどかして部屋を後にしました。この時、しっかり荷物をベッドの上に移動しておけばよかったのですが、半分寝ぼけていた私は荷物を階段のところに置いたまま部屋を出てしまったのです。そして列車が揺れた拍子に荷物がドアの方に倒れ、結果「つっかえ棒」のようになってドアの開閉を妨げてしまっている、というわけです。
しかし、原因が分かった所でドアは開きません。というか、そういう原因なら物理的にドアを開けるのはもはや不可能。「ソロ」はほぼ完全な密閉空間ですから、ドアが開かないとなると残る手段は…。

ひとまず藁にもすがる思いで車掌室へ。車掌さんに事情を説明すると、「もうすぐ駅に止まるので、その業務が終わったら部屋に伺いますね」と言われたので、部屋の前で車掌さんが来るのを5分ほど待っていました。

やがて車掌さんが到着。そして開口一番
「これねぇ、一番まずいパターンなんですよ。最悪レスキュー隊呼んで部屋壊さないといけないから。」

これを聞いた時、もう全身から血の気が引いていきました。え、部屋を壊す?それってものすごい賠償請求とかされるんじゃ…?

「まあとりあえずやるだけのことはやってみましょう」
車掌さんはそう言うと工具を持ってきて、おもむろにドアの下部にある換気孔のネジを外し始めました。

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ちなみに換気孔、というのはこの部分です。大体15×20cmくらいのサイズでしょうか。

車掌さんがネジを外している間もずーっと隣で作業を見守っていたわけですが、その騒ぎ(?)に気づいた隣室の女性が部屋から顔を出して「どうしたんですか?」と尋ねてきたときには、もう恥ずかしくて恥ずかしくて…。「実は、部屋に入れなくなってしまって…」と答えるときの惨めさと言ったら…。

作業は5分ほどで終わり、いよいよ運命の時。
全てのネジを取り終え、換気孔の蓋を外し、その穴から車掌さんが手を伸ばして荷物を押し込むと…。

「ガシャン」

おお、開いたー!

「これがリュックで良かったよ。スーツケースだったらアウトだったかも」と苦笑いの車掌さん。深夜に本当にお手数をおかけしてしまい、すみませんでした…。そして今後「ソロ」に乗られる予定のある皆様、こんなこともあるのでくれぐれも「荷物」にはご注意を…。

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というわけで「最後の最後」までアクシデントに見舞われましたが、無事上野に到着。人身事故の影響で25分ほど延着でした。
この後は家に戻るだけなので今回の旅行記はここで終わりにするとして、あとは「エピローグ」で旅を総括します。

****************
<エピローグ>

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振り返ってみると、言うほど「多事多難」じゃない気もするのですが(苦笑)、基本的に大きなトラブルなくここまで旅をしてきた私にとって、これだけ様々なアクシデントに見舞われた旅というのは今回初めてで、相対的にはつくづく「多事多難」な旅であったと感じています。でも、「多事多難」だったからと言って旅が「失敗だった」とか、「つまらなかった」かと言うと勿論そんなことはなくて、むしろ、これだけアクシデントがあったからこそ忘れられない旅になったと思いますし、そう捉えておくのが建設的でしょう。それに、アクシデントがなければもっと良い旅になった、という保証はどこにもありませんしね。

何はともあれ、こうして「冬の北海道」の旅が終わったわけですが、やはり冬の北海道は厳しくも美しい、そして美しくも厳しい土地でした。その美しさと厳しさは表裏一体みたいなもので、切り離すことはできないのだと思いますが、今回はつくづくその両面を痛感した旅でした。そして、豪雪・酷寒地帯で生活する方々の苦労を分かった気がする…とは口が裂けても言えませんが、少なくとも、その「ほんの一端」くらいは理解できたのではないかと思っています。

また、今回の旅でJR北海道は室蘭本線の岩見沢~追分40.2kmを残すだけとなり、乗車率は98.4%になりました。あと一回行けば北海道の全ての路線を乗り潰すことができそうですが、鉄道完乗の次は天北線や深名線の代替バスにも乗っておきたい、と早速次なる野望を抱いています(笑) 代替バスもルートが変わったり、廃止になったりと厳しい状況が続いているみたいなので、出来るだけ早めに行ければいいのですが…。

最後になりましたが、この旅行記を見て、一人でも多くの方が「冬の北海道に行ってみたい」と感じてくださったなら、これ以上嬉しいことはありません。
長い長い旅行記となってしまいましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。

自宅→成田空港(vol.序)/成田空港→佐原(vol.1)→鹿島線→成田空港→新千歳空港→旭川(vol.2)/旭川→留萌本線(vol.3)→深川→名寄(vol.4)→宗谷本線(vol.5)→抜海→稚内(vol.6)/稚内→旭川(vol.7)→上川→北見(vol.8)/北見→網走→知床斜里(vol.9)→釧路→帯広(vol.10)/帯広→新夕張(vol.11)→夕張(vol.12)→追分→苫小牧(vol.13)/苫小牧→静内(vol.14)→様似→新冠→苫小牧→室蘭/室蘭→函館→木古内→青森→上野→自宅(vol.18)

(終わり)
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2013/01/22 Tue. 22:10 | trackback: 0 | comment: 0edit

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